水原容疑者「私は終わりだ」胴元と生々しいやりとり 偽名「ジェイ・ミン」で野球カードも購入

2024年04月13日 01:30

野球

水原容疑者「私は終わりだ」胴元と生々しいやりとり 偽名「ジェイ・ミン」で野球カードも購入
2月、荷物を運び出す水原容疑者 Photo By スポニチ
 連邦地検による訴状では、水原容疑者と、マシュー・ボウヤー氏ら違法賭博の胴元らとの生々しいテキストメッセージのやりとりも公開された。負けが込み、借金が膨らんでも、取り戻そうと信用だけで賭けられる金額の上限を引き上げ続ける転落模様も示された。
 韓国ソウルでの開幕シリーズ中に球団を解雇され、3月21日にロサンゼルスの空港に帰国した。その際、連邦捜査官が携帯電話を押収し、捜査に同意する署名もしたという。

 約2年間にわたり、約1万9000回、1日平均25回賭博を繰り返した。賭け金は10ドルの時もあれば、最高で16万ドル。次第に胴元へ賭け金の上限を上げるようお願いするメッセージが増えていく。22年5月には借金が100万ドル(約1億5300万円)を超え、同11月には「私は向いてないね。ところで上限、また上げられない?もちろん支払いを心配する必要はないよ」と送信。その後、23年6月には3日連続で「これが最後の最後の最後だから。上げてもらえないか?本当だから、これが本当に最後だから」などと懇願していた。この頃から胴元に毎週50万ドルを送金するように求められた。

 違法賭博問題が報じられた直後には「報道を見たかい?私が彼から盗んだんだ。私は終わりだ」と最後のメッセージを送った。エストラダ検事は「事実上のマネジャーだった」と指摘した。日本ハムには同じタイミングで入団。18年のエンゼルス移籍から専属通訳としてだけでなく、車の運転や練習の補助など、役割は多岐にわたった。大谷から厚い信頼を得ていたからこそだったが、通訳の立場を悪用。大谷の言葉として「その口座は私的なもので、誰にも管理してほしくない」と、日本語の分からない代理人や会計担当に伝え、不正送金に使った口座から遠ざけていた。

 今年1~3月に約32万5000ドル(約5000万円)もの野球カード約1000枚を、大谷の口座から購入していたことも判明した。転売目的とみられ、偽名に使っていた「ジェイ・ミン」の宛名でドジャースのクラブハウスへ届いたという。往年の名選手のレアカードや、大谷のカードまで含まれていた。

 12日(日本時間13日)の出廷では罪状認否が設定される見込み。米メディアによれば司法取引で犯罪を認める方向となっている。

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