三菱重工Westの元阪神・北條が社会人デビュー「アマは一打席一打席が勝負」6番二塁で出場1安打1打点

2024年04月13日 05:30

野球

三菱重工Westの元阪神・北條が社会人デビュー「アマは一打席一打席が勝負」6番二塁で出場1安打1打点
<三菱重工West・四国銀行>4回、生還してナインとタッチを交わす三菱重工Westの北條(中央) Photo By スポニチ
 【社会人野球第66回JABA岡山大会 Aブロック   三菱重工West16―2四国銀行 ( 2024年4月12日    倉敷市営 )】 開幕し、2球場でリーグ戦5試合が開催された。三菱重工Westは16―2の7回コールドで四国銀行に大勝。昨年まで阪神に在籍した北條史也内野手(29)が「6番・二塁」でフル出場し、1安打1打点で存在感を示した。昨秋の日本選手権4強の西濃運輸は投打がかみ合い、3―0で三菱自動車倉敷オーシャンズを破った。
 憧れのヤクルト・山田がかつてつけた23番を背に三菱重工Westの北條が上々の社会人デビューを飾った。初回に2点を先制し、なお1死一、三塁で左中間のフェンス際まで運ぶ左犠飛。3回無死二塁では左安打で好機を広げ、大量5点を呼んだ。安打や打点と同様の価値を見いだしたのは第4、5打席に8球ずつ粘って選んだ四球だった。

 「プロは(先を考えて)試すことができるけど、アマは一打席一打席が勝負。集中してボールを選べたのは僕的にも良かったかな」
 年間を通じてペナントレースを戦うプロと違い、社会人では一発勝負で結果が求められる。序盤から大差をつける展開でも勝利に貢献する方法を追求した。

 津野祐貴監督はNPB経験者の存在に「勝負に対する厳しさや野球に対する取り組み方が、若い選手の手本になってくれている」と目を細めた。13~16年に同僚だった阪神・筒井和也スカウトも「一緒にプレーした仲間ですし、まだまだできるところを見せてもらいたい」とエールを送った。球場には阪神時代からとみられる熱心なファンも駆けつけるなど注目度は高い。新天地でのさらなる活躍を誰もが期待している。(石丸 泰士)

 ▽北條の阪神時代
 12年ドラフト2位で入団し、背番号2。3年目の15年5月に1軍デビュー。16年に初めて開幕1軍入りし、4月3日のDeNA戦で初安打を本塁打で飾った。7月以降は遊撃に定着し、自己最多122試合に出場。18年9月に左肩亜脱臼の故障。19年は終盤から活躍し、特にDeNAとのCSファーストS第1戦では5打点の貢献。背番号26に変更した21年は9月に左肩を再び故障して10月に手術。22年5月に復帰。23年は出場がなく10月に戦力外。通算455試合で打率.255、18本塁打、113打点。

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