ドジャース指揮官 水原容疑者保釈受け「翔平がこのような重荷を背負わなければならないことにただ同情」

2024年04月13日 09:52

野球

ドジャース指揮官 水原容疑者保釈受け「翔平がこのような重荷を背負わなければならないことにただ同情」
試合前、取材に応じるロバーツ監督(撮影・柳原 直之) Photo By スポニチ
 ドジャースの大谷翔平投手(29)の元通訳で銀行詐欺容疑で訴追された水原一平容疑者(39)が12日(日本時間13日)、米ロサンゼルス市内にある連邦地裁に出廷し、保釈されたことを受けてデーブ・ロバーツ監督(51)が同日のパドレス戦前に取材に応じた。
 指揮官は、水原容疑者の保釈を受け「もう少し明確になって翔平が前進できることをうれしく思う。我々で彼をサポートしていくことに変わりない」と語った。

 大谷の疑いが晴れたことについては「最終的に彼(大谷)が冤罪であるという決定が下されたと思う。私たちはみんなそれを信じていた。この件が解決して良かったと思うし、この件が解決し野球をプレーするために前進できることを願うよ。彼(大谷)は見事に対処している。彼は野球をすることだけに集中し、そのことに気を取られることなく、素晴らしい仕事をしてくれた。そして、我々の選手たちも同様に実に上手く対処している。雑音がプレーに影響を与えないことに関してはね」と話した。

 大谷の様子については「彼を見てきたけど、正直に言うとそうでもない。ポーカーフェース(笑い)とは言いたくないけど彼はとてもストイックなんだ。いいことがあろうと悪いことがあろうと彼はいつものようにやってくる。感情があらわれない。彼はプロであり、ただ野球をプレーすることを望んでいる」と説明。前カードまで遠征が続いたことには「ロードではよく眠れたと思う。それが大きかったと思う。正直に言うと多くの選手が遠征が好きだ。普通に眠れるからね。睡眠は確かに大きな部分を占めていたと思う。本当にそう思う」とした。

 水原一平容疑者の解雇によるチームへの影響については「みんな何が起こっているかはよく理解していると思う。クラブハウスや我々のプレーに影響はない。全くない。翔平がこのような重荷を背負わなければならないことに私はただ同情している。さっきも言ったように彼は本当に上手く対処している。パフォマーンスに影響を与えるようなこともなかった」と話した。

 今回の一件について「正直なところ、我々にとってはもう過去のことだ。彼は前に我々に向けて話した。我々はそれを好意的に受け止め、彼をサポートした。何も変わっていない」とし、水原容疑者については「火をつけるようなことは言わない。彼がいなくなったことで翔平はみんなにもっと近づきやすくなったと思った。その自由さ自体が今の僕らの素晴らしい野球を支えていると思う。だからこれからも期待している」と話した。

 地裁は保釈保証金を2万5000ドル(382万5000円)に設定。保釈の条件として、パスポートの返納、カリフォルニア州中央地区を離れることはできず、被害者との連絡、面会なども禁止。一切の賭博も禁止され、ギャンブル依存症の更生プログラムを受ける。条件違反の際に保釈保証金を納付する義務が生じる。

 水原容疑者の保釈を受け、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のドジャース担当ジャック・ハリス記者の取材に応じ「司法省の正確な捜査に感謝しています。僕自身はこれで一区切りというか、野球の方に集中したいなと思っています」とコメントした。

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