大谷翔平 両軍にらみ合い直後の第4打席で中犠飛 球団がゴジラのテーマ曲流す粋な演出で2試合連続打点

2024年04月14日 14:12

野球

大谷翔平 両軍にらみ合い直後の第4打席で中犠飛 球団がゴジラのテーマ曲流す粋な演出で2試合連続打点
<ドジャース・パドレス>6回、犠飛を放つドジャース・大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース―パドレス ( 2024年4月13日    ロサンゼルス )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)が13日(日本時間14日)、本拠地・ロサンゼルスでのパドレス戦に「2番・DH」で先発出場。第4打席で犠飛を打ち上げ、2試合連続打点をマークした。
 球団の粋な演出は6回の第4打席だった。ベッツの適時打などで2点をリードし、なおも1死一、三塁の好機で迎えた。大谷に打席が回ると、パドレスベンチは3番手として変則左腕アドリアン・モレホンを投入。初球の外角スライダーが大きく外れて暴投となり、一塁走者のベッツが二塁へ進塁し、二、三塁と状況が変わった。この1球目と2球目後の投球間に球場のオルガニスト(オルガン奏者)がゴジラのテーマ曲を演奏して場内を盛り上げた。そして3球目のスライダーを捉えると打球は中堅への大飛球。惜しくもフェンス手前で失速したが、三塁走者が還ってチーム4点目を呼び込んだ。

 第5打席は3点リードの8回2死一塁で迎えた。しかし、4番手右腕ジョニー・ブリトの内角高めの96マイル(約154.4キロ)直球にやや差し込まれ、右飛に倒れた。打球速度は110.3マイル(約177.4キロ)、角度43度で角度よく打ち上げた打球は右翼フェンス手前で失速。大リーグ公式サイトは、30球団の本拠で右翼が狭いヤンキースタジアムなら本塁打だったというデータを公表した。

 初回は1死走者なしの場面で第1打席を迎えた。ナックルを武器とするパドレスのメジャー2年目先発右腕マシュー・ウォルドロンに対し、無回転で大きく揺れるナックルなどを見極め、一度もバットを振ることなくストレートの四球を選んだ。2死後に4番のウィル・スミスの打席で今季2個目の盗塁となる二盗に成功。しかし、スミスが三ゴロに倒れて先制はならなかった。

 0-0で迎えた3回は先頭のムーキー・ベッツがチーム初安打を放ち、無死一塁で第2打席を迎えた。カウント1-2から2球連続でナックルが投じられたが、外角に外れるボールを冷静に見極めた。最後はフルカウントからの外角低めの速球を見逃し、第1打席に続いて再び四球を選んで好機を拡大した。しかし、後続が倒れて先制はならなかった。

 第3打席はベッツが先制の左前適時打を放ち、なおも2死二、三塁の好機で迎えた。この打席は内角を攻められ、初球の速球は内角に外れたが、2球目は内角に鋭く食い込むカットボールにバットを折られ、三邪飛に倒れて追加点は奪えなかった。

 直後の守りで一触即発の乱闘寸前のにらみ合いが発生するハプニングが発生した。ドジャースの先発右腕ギャビン・ストーンがパドレスのジュリクソン・プロファーの内角に厳しいボールを投じた後だった。プロファーがストーンをにらみ返すと、捕手のスミスと言い合いに。ここで両軍から選手が飛び出して一触即発の展開となった。大谷も後方から乱闘寸前の輪に加わったが、なぜか笑顔。遅れて出てきたパドレスの松井裕樹に対してはウインクするなど、一触即発の中心とはうって変わって和やかな空気を漂わせた。

 前日12日の第1打席では松井氏に並ぶ通算175号を左中間席に放り込んだ。「(本塁)プレートからちょっと外れている難しい球。それを本塁打にできているのは基本的に良いスイング軌道」。松井が量産した引っ張った一発ではなく、大谷が「調子のバロメーター」とする逆方向への一発だった。

 5回には日米通算1000安打目の左翼線二塁打。7回のパドレス・松井裕樹との日本人対決でも右翼線二塁打を放ち、今季2度目の1試合3安打と打撃の状態は絶好調だ。

 前日の時点で開幕16試合を終えて長打(15)、安打(24)、打率(.353)、得点(13)、塁打(48)、出塁率(.392)、長打率(.706)、OPS(1.098)の8部門で自己最高ペースで、長打、安打、塁打、二塁打(10)は両リーグトップ。また、開幕16試合で長打数15は1901年以降、史上5人目で最多タイだった。

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