ドジャース―パドレスで一触即発の乱闘寸前も… 大事に至らず大谷翔平は笑顔で松井裕樹にウインク

2024年04月14日 13:51

野球

ドジャース―パドレスで一触即発の乱闘寸前も… 大事に至らず大谷翔平は笑顔で松井裕樹にウインク
<ドジャース・パドレス>5回、一触即発ムードで輪に加わるドジャース・大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース-パドレス ( 2024年4月13日    ロサンゼルス )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)が13日(日本時間14日)、本拠地・ロサンゼルスでのパドレス戦に「2番・DH」で先発出場。6回の第4打席で犠飛を打ち上げ、2試合連続打点をマークしてチームの勝利に貢献した。しかし、一発は生まれずに松井秀喜氏の持つ日本選手最多176号はお預けとなった。また、この試合で安打は生まれず、連続試合安打は8でストップした。
 初回は1死走者なしの場面で第1打席を迎えた。ナックルを武器とするパドレスのメジャー2年目先発右腕マシュー・ウォルドロンに対し、無回転で大きく揺れるナックルなどを見極め、一度もバットを振ることなくストレートの四球を選んだ。2死後に4番のウィル・スミスの打席で今季2個目の盗塁となる二盗に成功。しかし、スミスが三ゴロに倒れて先制はならなかった。

 0-0で迎えた3回は先頭のムーキー・ベッツがチーム初安打を放ち、無死一塁で第2打席を迎えた。カウント1-2から2球連続でナックルが投じられたが、外角に外れるボールを冷静に見極めた。最後はフルカウントからの外角低めの速球を見逃し、第1打席に続いて再び四球を選んで好機を拡大した。しかし、後続が倒れて先制はならなかった。

 第3打席はベッツが先制の左前適時打を放ち、なおも2死二、三塁の好機で迎えた。この打席は内角を攻められ、初球の速球は内角に外れたが、2球目は内角に鋭く食い込むカットボールにバットを折られ、三邪飛に倒れて追加点は奪えなかった。

 直後の守りで乱闘寸前のにらみ合いが発生するハプニングが発生した。ドジャースの先発右腕ギャビン・ストーンがパドレスのジュリクソン・プロファーの内角に厳しいボールを投じた後だった。プロファーがストーンをにらみ返すと、捕手のスミスと言い合いに。ここで両軍から選手が飛び出して一触即発の展開となった。大谷も後方から乱闘寸前の輪に加わったが、なぜか笑顔。遅れて出てきたパドレスの松井裕樹に対しては真顔になった後に笑顔でウインクするなど、一触即発の中心とはうって変わって和やかな空気を漂わせた。

 この場面について、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が試合後の会見で言及。「1死、1点を争う試合なので内角への投球は必要。投手には走者を出す余裕はない。(プロファーの激高が)駆け引きかどうか分からないが、打者に当てようと思って投げているわけでなく、正々堂々と試合に臨んでいると彼ら(パドレス)に伝えたい」と故意ではなかったことを強調した。

 ドジャースの捕手スミスも試合後「彼は我々が彼を攻撃しようとしていると思ったんだ。彼は無関係のようなものだ。彼が暴言を吐き始めたから、みんな出てきたんだ。なぜ彼がそんな大騒ぎをしたのかわからない。誰が何と言おうと馬鹿げている。あの場面で故意に当てると思ったこととが分からない。変な感じだった」と困惑した様子だった。

 一方、パドレスのマイク・シルト監督は「何もなかったが、攻撃的な投球だった。何を言われたのかは知らないが、それが気に入らないのか、もし彼(プロファー)が何か言いたいことがあったのなら私は彼を完全にサポートする。だが、これも野球の一部だ」とコメント。プロファーは「何も覚えてない(笑い)。何を言ったのかも覚えてない(笑い)。彼は我々にパーフェクトゲーム・ピッチをしていたからね。僕も思ったよ。彼はパーフェクトゲームをしていたから、(狙っては)投げないだろうとね」と振り返った。

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