野村謙二郎氏 本塁打が少なく、なかなか得点できない広島の“打開策”とは

2024年04月14日 05:45

野球

野村謙二郎氏 本塁打が少なく、なかなか得点できない広島の“打開策”とは
<巨・広>7回、野間の逆転打で生還した上本、矢野を出迎える新井監督(右から2人目)ら(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島2-3巨人 ( 2024年4月13日    東京D )】 【野村謙二郎 視点】広島は外国人打者が不在で本塁打が少なく、なかなか得点できない。一時逆転した7回のような攻撃を増やしたい。代打・上本が出た2死一塁。追い込まれたカウント1―2から一塁走者の矢野を走らせた。ランエンドヒットの形で中前打。一、三塁へ好機が広がった。
 セオリーでは2死からの代打策で走者は動かさない。盗塁失敗で攻守交代になれば、代打で使った選手が無駄になるからだ。昨季を踏まえ、広島と対戦するチームは走者への警戒が強い。定石外の場面でも走者を動かすことは有効で、いま打てる打開策だ。

 野間が逆転打した直前のファウルでも一塁走者の上本を走らせていたように、ベンチは常にタイミングを狙っている。サインが出た選手に戸惑いがないことはいいことで、意思統一はできている。

 初登板の森下はいい内容だった。開幕から先発陣で白星が付いたのはアドゥワだけ。得点力不足によって序盤から点をやれないと窮屈な投球になる悪循環は避けたい。積極的に走者を動かす攻撃を続け、個々の状態が上がるのを待ちたい。(スポニチ本紙評論家)

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