元大工が31歳でメジャーデビュー!Rソックス左腕キャム・ブーザー 登板後は顔を帽子で覆い涙隠す

2024年04月20日 10:57

野球

元大工が31歳でメジャーデビュー!Rソックス左腕キャム・ブーザー 登板後は顔を帽子で覆い涙隠す
パイレーツ戦の9回に登板したキャム・ブーザー(AP) Photo By AP
 【インターリーグ   レッドソックス8-1パイレーツ ( 2024年4月19日    ピッツバーグ )】 レッドソックスの左腕、キャム・ブーザー投手が19日(日本時間20日)、敵地でのパイレーツ戦で31歳で念願のメジャーデビューを果たした。
 8-0の9回、3番手でマウンドに上がると、いきなり先頭・ウィリアムズに三塁打を浴びた。それでも次打者・マカチェンを空振り三振に仕留め、メジャー初奪三振を記録。1死からオリバレスの三ゴロの間に三走の生還を許したが、最後はトリオロをニゴロに打ち取り、試合を締めた。

 MLB公式は31歳でメジャーデビューを果たしたブーザーの経歴を紹介。2013年からツインズのマイナーでプレーもトミー・ジョン手術や自転車事故による腰の骨折など度重なる故障に加え、自他ともに認める態度の問題などもあって伸び悩み、17年シーズン終了後に現役から退いた。

 その後は、父が長年勤めていた会社で働くため、大工の組合に加入。同僚に比べ、自身の施工は「マイナーリーグだった」という。

 それでも建設現場で働く中、「毎日、試合のことを考えていた」と野球が忘れられず、地域の子どもたちに野球を教えることから復帰。次第に野球熱は深まり「仕事(大工)を離れて、この仕事(野球)に打ち込むと決めた」と現役復帰を決意。

 「ドライブインベースボール」の元インストラクターの下で練習に励み、21年夏に独立リーグのチームに入団。デビュー戦で101マイル(約162・5キロ)を計測した。

 そんなブーザーに目を付け、ダイヤモンドバックスが22年にマイナー契約。その後、レッドソックスに移り、この日、ついに念願のメジャーデビューを果たした。

 ゲームセットとなり、ベンチへ戻るとブーザーはチームメートらとハイタッチ。顔を帽子で覆い、涙を隠す場面も見られた。

 MLB公式ではメジャー昇格が決まった際のブーザーのコメントも記載。「キャリアの最初のほうは、自分でもかなりひどかった。いくつかのミスを犯した。でも、復帰して肩の調子を整え、物事はもっとクリアになった」とブーザー。紆余曲折を経て、31歳でメジャーリーガーとなった左腕の挑戦はまだ始まったばかりだ。

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