横須賀に“バウアー超え”大観衆 DeNA・筒香嘉智、日本復帰戦に2950人「高ぶるものがあった」

2024年04月20日 17:30

野球

横須賀に“バウアー超え”大観衆 DeNA・筒香嘉智、日本復帰戦に2950人「高ぶるものがあった」
3回、打席に入る筒香(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【イースタン・リーグ   DeNA5-1巨人 ( 2024年4月20日    横須賀 )】 5年ぶりに古巣・DeNAに復帰した筒香嘉智外野手(32)が20日、イースタン・リーグの巨人戦(横須賀)に「4番・DH」でスタメン出場。2-0の5回2死二塁の場面で復帰初安打、初打点となる中前打を放つなど、持ち味の勝負強さを見せつけた。19年10月7日の阪神とのCSファーストS第3戦(横浜)以来、1657日ぶりとなる国内でのプレー。横須賀にはバウアー登板時を超える2950人が詰めかけた。
 まさに“筒香一色”と化した。試合前には午前4時25分に到着した家族連れを先頭に、大勢のファンが列を形成。球団は急きょ、開門時間を35分早めて対応した。初回終了後には、立ち見客が増えてきたことを受け、外野席を開放する旨のアナウンスが場内放送で流された。

 同球場では、バウアーが来日初登板を果たした昨年4月16日のイースタン・リーグの西武戦で2680人を集めたが、それを上回る観衆。観客の人数だけで見れば、2010年から横浜、DeNAで戦い、米国での挑戦を経て古巣に復帰した大砲の期待値は20年のサイ・ヤング賞投手を上回ると言っていい。

 筒香の気持ちも奮い立った。久しぶりのユニホームに「選手の本当の戦いの、大事な正装がユニホームだと思いますし、それに袖を通すということは、練習では出ないようなスイッチというのが入ると思います」と言う。久々の試合、そして観客の大声援。「非常に自分の中で高ぶるものはありました」と言葉をかみしめた。

 各打席では「横浜の空高く、ホームランかっ飛ばせ、筒香」の前奏で有名な応援歌もファンから自然発生。ファンはまずは、横浜スタジアムで勇姿を見ることを望んでいる。入団会見で筒香はポジションを奪いに行くと語った。新たな一歩は踏みしめたが、その“初心”は忘れない。「以前の在籍していたベイスターズの時もそうですし、アメリカの今年入れたら5年間になりますが、そこでもポジションを取るための毎日の戦いというのをやってきましたので、そこに変わりはないです」。帰ってきた背番号「25」の新たな戦いがスタートした。

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