山本由伸 メジャー初QS、9三振と粘りの投球 大谷翔平の適時打など援護受けるも2勝目お預け

2024年04月20日 13:10

野球

山本由伸 メジャー初QS、9三振と粘りの投球 大谷翔平の適時打など援護受けるも2勝目お預け
ドジャース・山本由伸 Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース―メッツ ( 2024年4月19日    ロサンゼルス )】 ドジャースの山本由伸投手(25)が19日(日本時間20日)、本拠でのメッツ戦に今季2勝目を目指して先発登板した。2回にソロを被弾するなど2点を先制されると、3回にも2失点して4失点。しかし、その後はメジャー最多の6回、同最多99球を投げ7安打4失点(自責3)、9三振と粘りの投球を見せ、打線の援護もあって4―4の同点でマウンドを降り、2勝目はお預けとなった。4失点ながら味方の失策で自責点は3となり、メジャー5度目の登板で初めてクオリティースタート(QS=6回以上、自責3以下)を達成した。
 初回は2三振を奪うなど上々の立ち上がりを見せたが、2回につかまった。先頭のピート・アロンソは空振り三振に仕留めてこの日3個目の三振を奪ったが、この後だった。D.J.スチュワートへの初球96マイル(約154.4キロ)の直球を捉えられて右翼席に運ばれた。その後、2死二塁から8番のハリソン・ベーダーに中前適時打を許し、この回2失点となった。

 3回も悪い流れを止められなかった。四球と二塁打を許して無死二、三塁のピンチ。4番のアロンソにカーブを詰まりながら右前に落とされて適時打を許すと、さらにスチュワートには中犠飛を打ち上げられて連続失点。3回までに4失点する苦しい展開となった。

 大谷の二盗などで好機を演出し、テオスカー・ヘルナンデスの右前打で1点を返した直後の5回は立ち直った。先頭のフランシスコ・リンドアをスプリットで中飛に打ち取ると、アロンソは遊ゴロ。スチュワートはカーブでこの日8個目の三振に仕留めて初回以来の3者凡退でリズムをつくった。

 5回には大谷が3月20日のパドレス戦以来となる得点圏での適時打を放ち、山本を援護。メジャー最多イニングに突入した6回は、山本は安打と二盗を許して得点圏に走者を置いたが、最後は9番のジョーイ・ウェンドルをこの日9個目の三振に仕留めて追加点を与えなかった。

 山本は前回登板12日のパドレス戦では、5回4安打3失点。勝利投手の権利を手にしたが、7回にリリーフ陣が同点を許し、2勝目はお預けとなっていた。前回登板は5回で球数が91球に達したため「フルカウントになるバッターも多かったですし、もっともっとストライク先行していければ良かったかなと思います。次に繋げたいです」と改善点を口にしていた。

 メジャー1年目の右腕はこれまで、米国開幕後は中5日、中6日の登板間隔を保つように配慮されてきた。今回もボビー・ミラーが右肩の炎症を訴えて負傷者リスト(IL)入りする苦しい台所事情の中でもブルペンデーを駆使するなどして山本の登板間隔は詰めず、中6日の登板間隔を確保していた。

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