日本ハム・清宮 1軍復帰戦でサヨナラ勝ち呼ぶ今季初安打 重症捻挫乗り越え「ナイスゲームでした!」

2024年04月20日 06:00

野球

日本ハム・清宮 1軍復帰戦でサヨナラ勝ち呼ぶ今季初安打 重症捻挫乗り越え「ナイスゲームでした!」
<日・ロ>勝利の一本締めの音頭を取る清宮(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム4―3ロッテ ( 2024年4月19日    エスコンF )】 悲鳴を上げ、グラウンドにうずくまったあの日から81日、失意のどん底からはい上がってきた日本ハム・清宮が、1軍復帰戦でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。恒例となった一丁締めでは自らマイクを片手に、復帰を待ち望んでいたファンに笑顔で感謝を伝えた。
 「ナイスゲームでした!今日は皆さんの声援のおかげで勝つことができました」

 左足首捻挫から復帰し、この日出場登録されて「7番・三塁」で先発出場。3打数無安打で迎えた3―3の9回先頭、今季初安打となる右翼線二塁打を放った。この一打を皮切りに走者をため、1死満塁から加藤豪が押し出し四球を選んで今季2度目のサヨナラ勝ち。新庄監督は「やっぱ彼が打つと球場全体が盛り上がるね。しっかりツーベースでチャンスをつくってくれた」と主砲をねぎらった。

 キャンプイン直前の1月29日、沖縄・名護での先乗り自主トレ中に悲劇は起こった。アップ後のトレーニング中、濡れた芝に足を滑らせて倒れ込んだ。捻挫は足を内側にひねるのが一般的だが、清宮の場合は外側にひねって周辺のじん帯も損傷。試合復帰まで約5週間と診断されたが、それ以上に重症だった。

 オフには米国のトレーニング施設「ドライブライン」に通い、動作解析を行うなど今季に懸ける思いは誰よりも強かった。負傷離脱に心ない批判の声も届き心も折れかけたが、周囲には一切落ち込んだ様子は見せなかった。むしろ、親交のある個人トレーナーには「ここから30本打てばいいだけ」と、巻き返しを誓ってきた。

 チームも5カード連続で初戦を制し、引き分けを挟んで2連勝で貯金1に再浮上した。「勢いを止めないように、逆にもっと僕が乗せるぐらい。遅れたけど、先頭に立っていきたい」。清宮の恩返しはここから始まる。(清藤 駿太)

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