4年目の広島・二俣がデビュー5打席目でプロ初ヒット チームは巨人と今季初の引き分けも収穫

2024年04月20日 05:45

野球

4年目の広島・二俣がデビュー5打席目でプロ初ヒット チームは巨人と今季初の引き分けも収穫
<広・巨>8回、代打・二俣はプロ初安打を放つ(撮影・西川 祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島0-0巨人 ( 2024年4月19日    マツダ )】 広島・二俣翔一内野手(21)が19日の巨人戦でプロ初安打を記録した。8回1死で代打出場して左前打。4年目の今季初めて開幕1軍入りし、デビューから5打席目で待望の「H」ランプをともした。得点にはつながらず、延長12回の末に0―0で今季初の引き分けで終えても、うれしい第一歩を踏み出した。
 二俣はバットに執念を乗せた。8回1死で代打登場。1ボールから2球目に来た左腕・高梨の高めシュートを左前へ運び、初出場から5打席目での初安打を飾った。

 「前回、高梨さんから三振していたので、リベンジできると思って、絶対打ってやろうと思っていた。自分のスイングをした結果、詰まりながらもヒットゾーンに飛んだので、素直にうれしかった」

 ちょうど1週間前の12日巨人戦でも9回に高梨と対戦。外角変化球を振らされて三振に倒れた雪辱を果たした。初の開幕1軍入りで、初出場は4日ヤクルト戦での代打。16日のDeNA戦では遊撃に就くなど途中出場を続けてきた。数少ない出番でも「1打席を想定して試合のイメージで練習していた」と準備が実を結んだ。

 一塁ベース上では巨人・岡本和から「おめでとうと言っていただいた」と笑顔。オフの自主トレを申し込むほど憧れを抱き、頻繁に連絡を取り合う仲だ。開幕後に1軍の舞台で初めて顔合わせ、打撃のヒントももらった。13日の巨人戦前の練習であいさつした際に「打席の中で力が入って固まりすぎている」と指摘された。一塁守備からの目線で感じたことを伝えられ、「タイミングを取るために、体の一部を動かすようにした」とすぐに修正に取りかかった。

 「年下とかは関係ない」と1学年下の田村にもタイミングの取り方について意見を求めるなど貪欲。新井監督も「ナイススイングだった。本人もうれしいと思うけど、自分もうれしい」と目を細めた。

 「1年目、2年目はケガで2軍の試合にも出られない時があった。今考えると、そのリハビリ期間も無駄な時間ではなかった。球団のスタッフ、トレーナーさんの支えがあって今があると思う。これからもっと頑張って活躍したい」。捕手で入団し、内野手に転向。度重なる下半身のケガも乗り越えた。4年目の春。ついに新たな一歩を踏み出した。  (長谷川 凡記)

 ◇二俣 翔一(ふたまた・しょういち)2002年(平14)10月21日生まれ、静岡県出身の21歳。磐田東では1年夏前から内野手でレギュラー。2年夏前から捕手に転向。甲子園出場はなし。20年の育成ドラフト1位で広島入団。22年の内野手転向を経て、同年オフに支配下登録。昨季はウエスタン・リーグで最多94安打。1メートル80、74キロ。右投げ右打ち。

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