日本ハム・万波 今季初1番で復活マルチ安打 新庄監督の助言に「背中を押された」

2024年05月12日 06:00

野球

日本ハム・万波 今季初1番で復活マルチ安打 新庄監督の助言に「背中を押された」
<日・ロ>7回、適時打を放つ万波(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム3―0ロッテ ( 2024年5月11日    エスコンF )】 二塁に到達すると、ホッとしたように天を仰いで両手を叩いた。日本ハム・万波が、3回2死二塁からメルセデスの131キロスライダーをフルスイング。左翼線へ先制の適時二塁打は決勝点になった。「自分としてもホッとする一本。素直にうれしかった」と笑った。
 直近10試合は打率・108、本塁打なし。6日のソフトバンク戦では今季初めてスタメン落ち。新庄監督からは今季開幕前に唯一レギュラーを明言されていたが、目標の一つだった全試合出場がかなわなくなった。「かなり落ち込んだ」という24歳に新庄監督は荒療治に出た。前日の6番から今季初めて1番に起用。本塁打王争いのために終盤など昨年24試合務めた打順が、復調の後押しになった。

 7回2死二塁では、3点差に広げる貴重な右前適時打を放ち2安打2打点。11試合ぶりのマルチ安打で、打点は6試合ぶりだった。翌日がデーゲームにもかかわらず、前夜はナイター後に居残り打撃練習。この日の試合前には新庄監督から「ちょっと(上体が)潜っている。当てるような打撃はしなくていい」と助言を受け、万波も「背中を押された」と思い切りの良さを取り戻した。指揮官も「新庄剛志、大当たり~!チャンスで決めてくれそうな気がした」としてやったりだ。

 チームは5月初の連勝で貯金を4に戻し、2位をキープ。「今日はここ数試合と明らかに違いましたし、久しぶりにしっかりと捉えた二塁打も出た。きっかけになってくれると願っています。やっぱり、打つっていいな」。不振のトンネルを抜けた万波が、上位争いへの追い風になる。(清藤 駿太)

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