ダル 大谷不在のド軍から今季最多101球で7回零封 5回2死で完全投球途切れるも日米199勝目権利

2024年05月13日 06:45

野球

ダル 大谷不在のド軍から今季最多101球で7回零封 5回2死で完全投球途切れるも日米199勝目権利
<パドレス・ドジャース>初回、ベッツ(手前)を打ち取るパドレス・ダルビッシュ(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   パドレス―ドジャース ( 2024年5月12日    サンディエゴ )】 パドレスのダルビッシュ有投手(37)が12日(日本時間13日)、日米通算199勝目を懸けて本拠でのドジャース戦に先発。この日は母の日とあり、母の日仕様のピンク色のグラブ、靴紐でマウンドに上がった。5回2死まで続けていた完全投球は途切れたが、今季最長タイの7回、同最多101球を投げ、2安打無失点、7奪三振で勝利投手の権利を得て降板した。
 勝利投手の権利が懸かった3―0の5回は先頭のT・ヘルナンデスにフルカウントまで持ち込まれてこの試合初めて3ボールとなったが、最後は94.5マイル(約152.0キロ)速球で空振り三振。2死後にパヘスにフルカウントから四球を与えてこの試合初めて走者を背負うと、E・ヘルナンデスには初安打となる右前打を許して2死一、二塁のピンチを迎えた。それでも8番ロハスを中飛に打ち取り、5回を無失点で切り抜けた。

 6回は1死からベッツにこの試合初長打となる二塁打を許して得点圏に走者を背負ったが、フリーマンを中飛、スミスを空振り三振に打ち取り、最後は派手なガッツポーズを見せた。7回は2つの三振を奪って3者凡退。これで4月14日のドジャース戦の途中から続く連続イニング無失点は18まで伸ばした右腕に本拠ファンは「YUー!」とブーイングならぬユーイングを送って総立ちで称えた。

 日米通じて初対決となった3月20日の開幕戦(韓国・ソウル)から今季ここまで2度の対戦で5打数1安打2三振だった大谷翔平とは今季3度目の対戦が予定されていたが、大谷が腰の張りを訴えたため欠場。注目の対決はお預けとなった。

 大谷は先発メンバーから外れたが、初回は1番ベッツに対して94.5マイル(約152.0キロ)の速球で押し込んで二飛。2番フリーマンも95.9マイル(約154.3キロ)の速球で右飛、3番スミスは95.5マイル(約153.6キロ)で遊ゴロに打ち取った。初回は17先発連続で初回を無失点で切り抜けた。

 打線はその裏の攻撃で2番タティス、3番クロネンワースが2者連続本塁打を放って2点を先制。タティスはこれが通算114本塁打で、カージナルスなどでプレーしたタティス・シニアの通算113本塁打を上回った。

 2回も威力のある速球を軸にT・ヘルナンデス、マンシー、パヘスの3人を3者凡退に抑えた。3回はE・ヘルナンデスからこの試合初めての三振を奪うと、2死後にもバーンズから見逃し三振を奪った。4回もベッツ、フリーマン、スミスの上位打線をあっさりと3人で片付け、4回まで48球で完全投球を続けた。

 前回登板となった6日の敵地でのカブス戦では、5回を投げ3度得点圏に走者を進められる苦しい内容。それでも粘りの投球で無失点でしのぎ、5回3安打無失点、5奪三振で今季2勝目、日米通算198勝目を挙げた。

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