広島・九里また勝てず「先に点を与えてしまった」 今季7度目先発は6回2失点も打線が振るわず

2024年05月12日 05:45

野球

広島・九里また勝てず「先に点を与えてしまった」 今季7度目先発は6回2失点も打線が振るわず
<広・中>先発した九里(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島0ー4中日 ( 2024年5月11日    マツダ )】 広島は11日、中日戦(マツダ)に0―4で敗れ、連勝は3で止まった。打線は今季最少タイの3安打無得点と沈黙。早くも今季7度目の零敗で、勝率5割に逆戻りとなった。先発・九里亜蓮投手(32)は6回2失点の粘投も味方の無援に泣き、4敗目。今季7度目の登板でも待望の白星には届かなかった。
 先発・九里は、がっくりと肩を落とした。1点の重みを理解しているからこそ、1球の失投を悔やんだ。

 「先に点を与えてしまって、チームを勝ちに導けなかった。そこだけです…」

 0―0の6回だ。無死一、二塁からカリステ、細川を仕留めて2死までこぎつけた。しかし中田に高め直球を左中間にはじき返され2点二塁打で決勝点を献上。過去6試合は坂倉とコンビを組んでいたが、この日はベテラン会沢と今季初めてバッテリーを組んで臨んだ。立ち上がりから140キロ台の直球を軸に5回まで相手打線を1安打に抑えるなど、序盤からリズムに乗ったが、3巡目に入った中盤につかまり2失点の粘投も報われなかった。負の連鎖を止めることはできなかったが、新井監督は右腕の投球を称えた。

 「勝ちを付けられていないので、アツ(会沢)の力を借りようと思った。試合をつくってくれましたし、ナイスピッチングだった」

 九里が勝てない要因は打線にもある。この日は3~9回2死まで柳を中心に、中日投手陣の前に無安打と沈黙。終わってみれば今季7度目の零敗で、本拠地に詰めかけた今季最多3万1564人の観衆のため息が漏れた。九里が先発した試合は4試合連続無得点で、1試合平均1得点と援護できていない。それでも本人は心理的な影響は「特には(ない)」と話すと、指揮官は「本人は苦しいと思いますし、こちらもよく分かっている」と心情を思いやった上で、「また次こそはと思って臨みたい」と力を込めた。

 今季は投球時の歩幅を小さくするなど、投球フォームの改造に取り組み新球のスプリットチェンジを習得。常に挑戦し続けているが、ここまで苦しい日々を送る。自身の4連敗以上は、14年4月~16年5月にかけての7連敗以来。それでも背番号11は「(次は)チームが勝てるようなピッチングができるように、しっかり頑張りたい」と前を向いた。(長谷川 凡記)

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