【筑後鷹】宮里優吾 あごひげも注目の“ワイルド系右腕”直球&フォーク武器に救援で存在感

2024年09月10日 06:00

野球

【筑後鷹】宮里優吾 あごひげも注目の“ワイルド系右腕”直球&フォーク武器に救援で存在感
2軍で好投を続けているソフトバンク・宮里(撮影・杉浦 友樹) Photo By スポニチ
 ソフトバンクの育成1年目右腕・宮里優吾(ゆうわ=22)が、2軍の守護神に台頭している。11試合登板で防御率は0・77。力強い最速155キロの直球にフォークが武器の右腕は右肘の肉離れで離脱した時期もあったが、倉野信次投手コーチ兼ヘッドコーディネーター(49)の言葉が励みに力を伸ばしている。顎に生やしたひげにも注目の“ワイルド系右腕”に迫った。
 宮里優吾と書いて“みやさとゆうわ”と読む。そんな背番号126がファームで存在感を増している。8月31日の広島戦(由宇)でプロ初セーブをマークすると、9月5日のオリックス戦(タマスタ筑後)は津森にアクシデントがあったため9回途中に緊急登板して勝利に貢献。防御率は0点台と抜群の安定感を見せており「いい場面で投げさせてもらえている。責任を持ってこれからも任されたイニングを抑えたい」と頼もしい。

 155キロの直球とフォークを武器とする右腕は春季キャンプ中に右肘の肉離れで約2カ月間離脱した。大卒でいきなりの支配下を目指していただけにショックもあったが、筑後市のファーム施設を訪れた倉野1軍投手コーチから「1年間数字を残して、年明けてすぐに(支配下へ)上がるつもりでやれ」と声をかけられ奮い立てたという。「自分の中でモチベーションというか、ほかの人に負けないぞという強い感じになりました」と原動力になっている。

 昨年の2軍のセーブ王で尊敬する尾形とはともにリハビリ組で汗を流した。同じく150キロ超の直球が持ち味の右腕から「ただメニューをこなさない」と練習の意味をしっかり考えて取り組む大事さを学んだ。「リハビリ組の流れ(雰囲気)に慣れそうになっていた」と明かすだけに大きかった。

 7月の2軍戦でデビューすると3者三振というこれ以上ない発進。注目すべきは奪三振率の高さ。2軍戦では11回2/3を投げ15奪三振。特にフォークの精度に自信を持っており、目指すはソフトバンクで87勝し、メッツでプレーする千賀のような“おばけ”と評される落差。「打者がびっくりするぐらいに」とイメージした。

 入寮時には短く刈り上げた髪形でも話題になった。大学時代から節目にカットするのがルーティンで現在も継続中。リハビリ期間中には新たに顎ひげも生やしだした。チームメートから「最初めっちゃ言われたっす」と照れ笑い。ファンに対し「これで覚えてもらって。ひげでも存在感を」と笑った。

 「支配下になるのではなくて、なるのは当たり前ぐらいな気持ちでやっています」。好投を続けるワイルド系右腕の視線はずっと高いところにある。 (杉浦 友樹)

 ◇宮里 優吾(みやさと・ゆうわ)2001年(平13)9月27日生まれ、東京都出身の22歳。小1から野球を始め、岩倉では甲子園出場なし。東農大に進学し、23年育成ドラフト2位でソフトバンクに入団。大学ではデラロサ(元巨人)に似ていることから「デラさん」。背番号126。1メートル80、89キロ。右投げ右打ち。

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