キリンHD、Snow Man目黒蓮と直接契約締結 旧ジャニーズ対応に変更なしも「本人との対話」で決定

2024年03月07日 16:29

芸能

キリンHD、Snow Man目黒蓮と直接契約締結 旧ジャニーズ対応に変更なしも「本人との対話」で決定
「SMILE-UP.」の社屋 Photo By スポニチ
 キリンホールディングスは7日、「Snow Man」目黒蓮とキリンビール、キリンビバレッジの広告で直接契約を締結したと発表した。今後「キリン 午後の紅茶」の広告に継続起用するとともに、「キリンビール 新商品」の広告に起用する予定という。目黒はSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)に所属しているが、「本人と対話の場を持って」起用を決めたと説明した。キリンが旧ジャニーズ事務所のタレントと直接契約するのは初めてとなった。
 目黒は昨年6月から「キリン 午後の紅茶」の広告に出演しているが、旧ジャニーズ事務所の性加害問題を受け、広告を一時、見合わせていた。同社は「今年度の広告計画について当社内で議論を重ねた過程で、目黒さん本人とも対話の場を持ち、当社グループ会社の広告に対して情熱を持ってブランドの価値向上に取り組んでいただいていたことや、これまでの実績だけでなく、目黒さんの誠実な人柄、俳優としての唯一無二の魅力、商品や当社のイメージとの親和性を再確認しました。この対話を通じて、目黒さんには『キリンビール新商品』も含めて引き続き協力いただくこととなりました」と説明。

 旧ジャニーズ事務所に関しては「企業としての再発防止も含む人権尊重の取り組みが実施され、第三者から見てそれが有効に機能している状態になるまで新規契約を締結しない、という昨年9月に決定した方針に変更はありません」とする一方で、「この問題に直接関与のないタレントに活躍の機会が与えられないことは、タレントの人権を尊重する観点で悪い影響が生じてしまうことも懸念しています」と同社の見解を表明した。

 SMILE-UP.、そして同社のタレントの受け皿となるマネジメント会社「STARTO ENTERTAINMENT」とは「被害者の救済・再発防止の取り組みとその進捗開示について対話を継続中」と説明。目黒とはこの2社が関与しない形で直接契約を締結し、「キリン 午後の紅茶」「キリンビール新商品」の広告に出演することが決まった。

 同社は、旧ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害は「重大な人権問題であり、当社の人権方針とも反するもの」と改めて見解を示し、これまで広告代理店を通じて被害者救済や再発防止の取り組みなどを複数回要請しているという。

 「今後、被害者の救済を行うSMILE-UP.社がその対応を確実に行っていくこと、タレントのマネジメントを行うSTARTO社において企業としての再発防止も含む人権尊重の取り組みが実施され、第三者から見てそれが有効に機能している状態になることが重要であると考えています」とし、「当社は、引き続きSMILE-UP.社に対して被害者の救済・補償の確実な実行・進捗の開示及びSTARTO社の独立性の担保を求めていくとともに、STARTO社に対して、再発防止を含めた人権尊重の取り組みの実行と進捗の開示、SMILE-UP.社との独立性を求めていくことで、企業としての責任を果たしていきます」とコメントしている。

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