増田七段 名人挑戦権争いの舞台へ A級昇級残り1枠に滑り込む B級1組で屋敷九段に勝利し9勝3敗
2024年03月07日 23:22
芸能
まず午後9時49分、大橋が110手で投了し、4敗勢が消滅したことで昇級は増田に決まった。ところが増田の対屋敷戦はまだ終盤の入り口。1時間が経過した午後10時55分、屋敷が120手で投了して増田が勝利し、9勝3敗でA級昇級を決めた。増田は規定により同日付で八段に昇段した。
A級昇級すれば4月以降、10人が年度を通じて総当たりして9局ずつ指し、名人挑戦権を争う。今期A級を勝ち抜いた豊島将之九段(33)は4月10日、東京・ホテル椿山荘東京で開幕する第82期名人戦7番勝負で藤井聡太名人(21)=王将など8冠=に挑む。増田が4月以降、争うことになるのは来春開幕の第83期名人戦の挑戦権だった。
藤井が中学生棋士となり、デビュー以来の29連勝で最初のフィーバーを起こした当時、関東で対抗馬に挙げられたのが藤井の2年前、16歳で四段昇段した増田だった。棋戦優勝は16、17年度新人王があるが、タイトル挑戦はまだない「東の天才」がようやく檜舞台に立つ。