すい臓がんの森永卓郎氏 「40年後に初めて気付きました」闘病で唯一ハッピーと思ったことは?

2024年03月07日 18:34

芸能

すい臓がんの森永卓郎氏 「40年後に初めて気付きました」闘病で唯一ハッピーと思ったことは?
経済アナリストの森永卓郎氏 Photo By スポニチ
 がんで闘病中の経済アナリストの森永卓郎氏が、7日放送の読売テレビ「ミヤネ屋」にVTR出演し、現在の体調を報告した。
 昨年12月にがんが見つかり、年が明けてからは体調が急激に悪化。抗がん剤が体調に合わなかったのが理由で、長男で経済アナリストの康平氏は「母親に呼ばれて私と弟も家に帰り、父親を見たらぐったりで」と驚いたという。会話はかろうじて可能だが、食事もノドを通らず「3日ほどイチゴ2、3個しか食べてない」という状態だった。「このままだとがんというより餓死しちゃう。でも頑固なので入院しないと言うのかと思ったら、自分から支度を始めたんです。本当に体調が悪かったんだと思う」と当時を振り返った。

 しかし、新しい治療薬が功を奏し、最悪の状態は脱することができた。森永氏は「今は小康状態で普通に暮らしています。少なくともがんは拡大していなくて、お医者さんには1~2カ月は今の治療を続けましょうと言われています」と現在の体調を明かした。新しい治療方針の効果が明確になるのがあと1カ月後。「がんがどんどん小さくなっていくか、それともがん軍団のほうが勢いがあって、どんどん膨れていくか、その結論が出るんです。今はとりあえずはうまくいっている」と説明した。

 3カ月近くの闘病生活のため「筋力が衰えちゃって移動するのが難しい」というのが悩み。「家の2階に上がるだけでもすげえ大変」という状態だ。それもあって「なるべく家にこもらないようにして、買い物とかもカミさんについていくみたいなことして少しずつリハビリを始めています」と笑顔を見せた。

 今回、病気になったことで強く感じたのは家族の絆。9割方完成していた著作「書いてはいけない」は家族の協力がないと完成にこぎつけなかったかもしれない。

 「キーボードを打てない状況になったんです。だから、とりあえず録音したの。するとIT技術者の二男が全部テキスト化してくれた」と感謝した。著書の校閲を担当したのは長男の康平氏。「父が死んじゃうかもしれないという状況ではあるんですが、なかなか家族そろって同じ方向に動くというのは実はこれまでの人生でなかった気がします。本人がやりたいことは家族で全力でバックアップしようと、そういう意味では本だったり、メディアで共演だったり、形として表れていますね」と話した。

 森永氏が病気をしたことで唯一ハッピーと思ったことがある。「カミさんと初めてずっと一緒にいられる時間が生まれたこと。今まで全国を飛び回っていたので、かみさんに怒られるかもしれないけど、なんか新婚気分なんです。この人と結婚して良かったなと、、40年後に初めて気づきました」

 がんが見つかったとき、医師からは「たぶん、桜は見られないかもしれない」と言われた。森永氏は「でも、あと2週間で桜が咲くんです。いけるところまで頑張ります」と明るい表情だった。

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