インスタ動画再生回数、驚異の3000万回! 国内外で話題の日本人三味線奏者…一体何者?突撃してみた
2024年03月24日 07:10
芸能
「SNSでバズらせようと思って上げていたわけではなかったので、ご本人からコメントをいただけたのは衝撃的。びっくりしました。モチベーションにもすごくつながりました」と予想外の反響だった。SNSやYouTubeは「もともと2017年くらいから、YouTubeに少し動画を投稿してみようかなと思って、顔を出さずに何本か上げていました」と、かねてから馴染みがあった。
東京藝大在学中にコロナ禍が直撃。「ちょうど大学の3、4年生の2年間がコロナで。大学に行くため、東京に一人暮らしをしている意味もなくなってしまったということで、実家がある三重に帰って、実家からオンラインレッスンを受けていました」と振り返る。
演奏家としては大打撃を受けた。「どこの演奏会もどんどんキャンセルになっていく。私は三味線に加えて、歌も歌っていて、弾き語りという形で演奏活動をしているのですが、どうしても歌をちょっとやめてくださいと言われてしまったりとか。活動ができなくなってしまって」。だが、それを逆手にとって、インスタグラムやYouTubeを活用。「SNSに積極的に動画を出すようになりました」。
三味線には大まかに2種類があり、吉田兄弟などで有名なのが津軽三味線。駒田も幼少期から津軽三味線を究めてきた。一方で、長唄の伴奏に使われる細い棹(さお)が特徴の三味線で演奏するのが長唄三味線だ。
大学の後半2年間はコロナ禍の制限を受けることになったが「自分の中ではすごく充実したコロナ禍の生活を送れたなと思っていて」という。
「大学で学んでいたのは、津軽三味線ではなくて長唄三味線。1曲が30分とか40分とかの曲を毎週暗譜してレッスンを受けなきゃいけないというような状況で、そのことばっかりにキュッとなっていると、多分この津軽三味線の活動もあまりできなかったんじゃないかなと思うんです。自分のペースでこの津軽三味線と細棹の三味線の両方を並行してやることができた。コロナ禍で時間ができたっていうのがあって、自分の中で二刀流でやっていけたんじゃないかなと思います」。通常、稽古に要する時間などから両立する人はほぼいないという。しかし、コロナ禍で思わぬ二刀流の道が拓けた。
7歳から津軽三味線を始め、高校では一時看護師を目指したこともあったが、藝大を目指すことに。知る人ぞ知る、「東京藝大の入試」や「学生生活」とは…(次回に続く)
5月11日にストリーミングライブを開催。https://www.stream-ticket.com/events/detail/1287.htmlから