「ちびまる子」 TARAKOさん最後の出演回 過去映像編集し追悼 新声優の発表はなし

2024年03月24日 19:01

芸能

「ちびまる子」 TARAKOさん最後の出演回 過去映像編集し追悼 新声優の発表はなし
声優のTARAKOさん(2000年撮影) Photo By スポニチ
 4日に急逝した声優TARAKOさん(享年63)が長年、出演したフジテレビ系「ちびまる子ちゃん」(日曜後6・00)の最後の出演回が24日、放送された。
 1990年1月に放送を開始したアニメ「ちびまる子ちゃん」。TARAKOさんは、放送開始当初からまる子の声を務めていた。起用のきっかけは、原作者・さくらももこさんに声がそっくりだったというエピソードで知られている。

 この日は「みんなにしあわせいっぱい、きますように!春のお楽しみ1時間スペシャル」と題した特番で、「ぜんぜん知らない親せきの人」「さくら家に謎の影!?奴の名はG」「たまちゃんのゆううつ」「まる子、水の味がわかる?」の4エピソードを放送した。

 TARAKOさん出演の最後のエピソードは、新作の「まる子、水の味がわかる?」。祖父のともぞうが昔飲んだ井戸の水のおいしさを語ったことから、まる子が水の味の違いに興味を持つという話だった。34年以上にわたり親しまれてきたTARAKOさんによるまる子は、これで聞き納めになり、SNS上にも多くの悲しむ声が上がっていた。最後のせりふは、お茶を飲みながら「ぷは~っ」とついたため息だった。

 番組の最後には「TARAKOさん ありがとうございました」の追悼メッセージに加え、開始当初からの映像をつなぎ合わせた特別な映像が放送された。親友のたまちゃんから「ずっと仲良しでいようね」という問いかけに、まる子が「うん、いようね。ふふふふ…」と答え、手を握り合うシーンで本編は終了した。

 番組公式X(旧ツイッター)では、「今月4日、ご逝去されたTARAKOさんがご出演されている最後の新作『まる子、水の味がわかる?』の巻と共にお届けします。春の陽気のなか、温かな気持ちに包まれるようなお話をお楽しみください」と、視聴者に呼びかけていた。

 TARAKOさんの死因は公表されていないが、事務所の公式サイトなどによると、今年に入ってから病気を患い、闘病しながら仕事を続けていたという。後日お別れの会を開く予定。

 まる子役の新たな声優について、番組内では発表はなかった。「ちびまる子ちゃん」は31日は放送がなく、「サザエさん」の1時間特番が放送される。

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