宝塚月組トップスター・月城かなと 会見でシンプルな黒エンビへの思い明かす
2024年05月12日 19:04
芸能
![宝塚月組トップスター・月城かなと 会見でシンプルな黒エンビへの思い明かす](/entertainment/news/2024/05/12/jpeg/20240512s00041000701000p_view.webp)
さらに、昨年6月に急死した振付師の羽山紀代美さんへの思いも口にした。「羽山先生が常々“黒エンビは飾りなしで。それが一番男役がステキに見える”とおっしゃっていまして。その思いを自分も体現したかった」と、しのんだ。
舞台で行った最後のあいさつは、一瞬涙がこぼれそうになった。「涙はこらえて、それより感謝の気持ちを伝えたくて。少し泣きそうになったんですけど、それより感謝の気持ちを伝えたかった」と話した。
大階段から見た最後の景色への思いを問われると、自分のことより他の退団者への思いがあふれた。「私より前に大階段を下りる退団者を見ていまして、自分が階段を下りて見た景色というよりも、自分より前に下りていった下級生の横顔を覚えています。清々しく晴れやかな顔をしていたので、それに力をもらって私も階段を下りることができました」と穏やかな月城らしい言葉が並んだ。
会見ではあふれる思いが口をついたが、花を届けにきてくれた同期の星組トップスター・礼真琴との会話を問われると「それは内緒で」と、いたずらっぽく笑っていた。月城は7月7日、東京公演の千秋楽を最後に退団する。