宝塚月組トップスター・月城かなと 会見でシンプルな黒エンビへの思い明かす

2024年05月12日 19:04

芸能

宝塚月組トップスター・月城かなと 会見でシンプルな黒エンビへの思い明かす
宝塚大劇場、最後の大階段をシンプルな黒のエンビで下りた宝塚歌劇団月組トップスター月城かなと。会見ではその思いも語った Photo By スポニチ
 宝塚歌劇団月組トップスター・月城かなと(つきしろ・かなと)が12日、兵庫・宝塚大劇場でサヨナラ公演「Eternal Voice/Grande TAKARAZUKA110!」の千秋楽を迎え、初舞台から15年間親しんだ本拠地に別れを告げた。
 最後の大階段は、何の飾りもない黒のシンプルなエンビ服で下りた。終演後に行った会見で、月城はこの衣装への思いを告白。「まだ東京公演がございますので、トップとして男役として、素の自分に戻るにはまだ早いかなと思いました」と、男役の象徴である黒エンビを選択したことを明かした。

 さらに、昨年6月に急死した振付師の羽山紀代美さんへの思いも口にした。「羽山先生が常々“黒エンビは飾りなしで。それが一番男役がステキに見える”とおっしゃっていまして。その思いを自分も体現したかった」と、しのんだ。

 舞台で行った最後のあいさつは、一瞬涙がこぼれそうになった。「涙はこらえて、それより感謝の気持ちを伝えたくて。少し泣きそうになったんですけど、それより感謝の気持ちを伝えたかった」と話した。

 大階段から見た最後の景色への思いを問われると、自分のことより他の退団者への思いがあふれた。「私より前に大階段を下りる退団者を見ていまして、自分が階段を下りて見た景色というよりも、自分より前に下りていった下級生の横顔を覚えています。清々しく晴れやかな顔をしていたので、それに力をもらって私も階段を下りることができました」と穏やかな月城らしい言葉が並んだ。

 会見ではあふれる思いが口をついたが、花を届けにきてくれた同期の星組トップスター・礼真琴との会話を問われると「それは内緒で」と、いたずらっぽく笑っていた。月城は7月7日、東京公演の千秋楽を最後に退団する。

おすすめテーマ

2024年05月12日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム