「シュルレアリスム100年映画祭」10・5渋谷から全国へ 選りすぐりのラインアップ10作品

2024年07月22日 16:00

芸能

「シュルレアリスム100年映画祭」10・5渋谷から全国へ 選りすぐりのラインアップ10作品
「シュルレアリスム100年映画祭」のチラシ Photo By 提供写真
 フランスの詩人アンドレ・ブルトンが「シュルレアリスム宣言」を発表したのは1924年10月のこと。それから100年、今の時代にも受け継がれている20世紀最大の芸術運動の深遠な世界をひも解く10作品を上映する「シュルレアリスム100年映画祭」が10月5日の東京・渋谷ユーロスペースから順次、全国で開催される。
 第一次世界大戦への抵抗や虚無感から西洋近代の科学、芸術、社会などあらゆる既成の価値観を否定し、破壊した芸術運動「ダダ」を発端とし、それを凌駕(りょうが)せんとして生まれたのがシュルレアリスム。無意識の世界の探求と表出によって人間精神の解放を目指した。

 その運動には米国の写真家マン・レイ、スペイン出身の画家サルバドール・ダリ、スペイン出身で後にメキシコに帰化した映画監督ルイス・ブニュエルらそうそうたる面々が集い、スペイン出身の画家パブロ・ピカソも深いつながりを持った。

 今回上映されるのは、シュルレアリスムのオールスターが競い合い、若き日のスタンリー・キューブリックのエキストラ出演も話題の米作品「金で買える夢」(監督ハンス・リヒター、1947年)はじめ、ブニュエルのメキシコ時代の最高傑作と称される「皆殺しの天使」(62年)、ルネ・クレールとエリック・サティ(音楽)が組んだダダイズムの短編映画「幕間」(24年)、シュルレアリスムを主導したブルトンの3つのドキュメンタリー集「アンドレ・ブルトン あらゆるものにもかかわらず」「野性の目」「2003年3月31日、オテル・ドルーオ」(03年)など10作品。100周年を飾るにふさわしい選りすぐりのラインアップとなった。

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