「光る君へ」まひろの弟役・高杉真宙 惟規の明るさは「強さがあった上」唐突ラブシーンは「ギャグだと…」

2024年09月15日 20:45

芸能

「光る君へ」まひろの弟役・高杉真宙 惟規の明るさは「強さがあった上」唐突ラブシーンは「ギャグだと…」
大河ドラマ「光る君へ」第35話。高杉真宙演じる藤原惟規(右)(C)NHK Photo By 提供写真
 俳優の高杉真宙(28)がNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8:00)で主人公・まひろ(吉高由里子)の弟・藤原惟規を演じている。姉とは対照的に明るく能天気な青年。今作きっての癒やしキャラとして視聴者に愛されている。そんな高杉に今作への思いを聞いた。
 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 惟規は勉強嫌いでのんびりした性格。セリフは「ほぼ現代語」で、所作は最低限だという。明るい笑顔と軽いノリで、ピリついた家族の雰囲気を和ませている。高杉は演じる上で意識したことについて「明るく、軽くの一辺倒でやってきた。そこに気が使えることと家族思いがプラスされている」と語った。

 「惟規が登場すると、場の空気が変わる印象があるので、僕自身も楽しんでやっていました。あれくらいの気持ちでいると凄く楽です。気負いすぎないところは見習っていいところなのかな」。自身との共通点について「僕も物事を重く捉えない方なので近しいものを感じる」とした後で、「あんなにひどくないですよ。誤解を招かないように言いたい」と慌ててフォローして笑いを誘った。

 第35話「中宮の涙」(9月15日放送)では、恋人である斎院の中将(小坂菜緒)に会うために男子禁制の斎院に忍び込み、警固に捕まる。とっさに詠んだ和歌が斎院の選子(のぶこ)内親王を感心させ、ピンチを切り抜けた。高杉は唐突なラブシーンに「ギャグだと思っている」と率直な思いを吐露した。

 「惟規は、こと恋愛に関しては凄く情熱的なんだなと思った。でもなんだかんだ初心な部分も多そうだなと思ってやっています。話しかけて、フラれて、傷ついてをたくさん繰り返している人なのかな。純情であればうれしいなと思ってやっています」。絶体絶命の状況で発揮された知られざる和歌の才能について「崖っ縁に立つとやる時はやる子なので」と胸を張った。

 どんな時でも明るく飄々としている惟規だが、幼くして母・ちやは(国仲涼子)を亡くした過去を持つ。第31話「月の下で」(8月18日放送)では「自分らしさ」について「嫌なことがあってもすぐに忘れて生きているところかな」と口にした。高杉は「母上が亡くなった中であれだけ明るくいられるのは、強さがあった上でなのかなと思う。明るいのは気を使えるからだと思います」と語った。

 一見何も考えていないように見えるが、実は賢くて人一倍家族のことを考えている。第28話「一帝二后」(7月21日放送)では賢子と宣孝(佐々木蔵之介)の似ているところを口にした後に発した「無理…してないよ、別に」という意味深なセリフが話題となった。高杉は「完全に(道長の子だと)分かって言っていると思ってやっています」と告白。

 「いとが話したんだろうな…」と推測し、「あのセリフは優しさだと思っている。宣孝さんの浮気現場を見た時に姉上に言ったのも姉上を思って。家族が一番で家族のことを思って言ったことが結果的に禍を招いていることが多い」と、惟規の不器用なりの優しさを語った。

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