「光る君へ」怪演&呪詛ネット話題 伊周・三浦翔平「命のエネルギーを使い切りました」初の悪役で新境地

2024年10月13日 20:45

芸能

「光る君へ」怪演&呪詛ネット話題 伊周・三浦翔平「命のエネルギーを使い切りました」初の悪役で新境地
大河ドラマ「光る君へ」第39話。藤原伊周(三浦翔平)の目から一筋の涙…(C)NHK Photo By 提供写真
 女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は13日、第39話が放送され、大河初出演となった俳優の三浦翔平(36)が怪演してきた藤原伊周の最期が描かれた。自身初のヒール役に挑み、新境地を開拓した三浦は同局を通じて「特に没落してからの芝居は、想像よりも非常にしんどかったです。体力、気力、神経すべて、命のエネルギーを使い切りました」とコメント。呪詛シーンも反響を呼んだが「呪詛することが唯一の拠り所になってしまった常軌を逸した伊周を、全力で演じることができたので、役者として楽しかったです」と手応えを明かした。
 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 第39話は「とだえぬ絆」。中宮・藤原彰子(見上愛)が2人目の皇子を出産。次期皇位をめぐり、公卿たちの思惑が入り交じる中、藤原道長(柄本佑)は自身の血を引く天皇の誕生を意識し始め、藤原伊周(三浦翔平)の体調悪化の噂が宮中で広まる…という展開。

 寛弘7年(1010年)。病床の伊周は「俺が、何をした。父も、母も、妹も、あっという間に死んだ。俺は、奪われ尽くして、死ぬのか」。起き上がり、藤原道雅(福崎那由他)に「左大臣には、従うな」「低い官位に甘んじるぐらいなら、出家せよ。よいな」と遺言。再び横になると、左目から一筋の涙がこぼれた。

 「今日は雪遊びにいたしません?兄上」。藤原定子(高畑充希)の声が聞こえる。「雪だ」。伊周は安らかな顔。藤原隆家(竜星涼)は「あの世で、栄華をお極めなさいませ」と涙した。

 「翌日、伊周は36年の生涯を閉じた」(語り・伊東敏恵アナウンサー)

 三浦が演じたのは、藤原道隆(井浦新)の嫡男・伊周。才色兼備の青年で、父の後継指名により21歳にして内大臣に。スピード出世を果たした。父亡き後は、妹・定子が一条天皇から寵愛されたのを頼りに、ライバル・道長と激しく火花を散らした。

 弟・隆家が花山院(本郷奏多)の御車に矢を放ったことから始まった「長徳の変」以降、転落。第35話(9月15日)で御嶽詣の道長一行を襲撃したものの、未遂。第36話(9月22日)からは3週連続で道長らを呪詛し、執念を燃やした。

 三浦は「煌びやかな若かりし頃からの落差、特に没落してからの芝居は、想像よりも非常にしんどかったです。体力、気力、神経すべて、命のエネルギーを使い切りました」と完全燃焼。「家族が一人、また一人いなくなっていくごとに、伊周につらい影を落とすことになっていき、呪詛することが唯一の拠り所になってしまった常軌を逸した伊周を、全力で演じることができたので、役者として楽しかったです」と振り返った。

 「伊周様はひと足先にお隠れになりましたが、まだまだ『光る君へ』の世界は続いていきますので、是非最後までお楽しみください」

 次回は第40話「君を置きて」(10月20日)が放送される。

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