雪組トップ彩風咲奈が17年の宝塚生活に別れ「男役の先に進んでいきたい」 

2024年10月13日 19:56

芸能

雪組トップ彩風咲奈が17年の宝塚生活に別れ「男役の先に進んでいきたい」 
退団会見を行った彩風咲奈 Photo By スポニチ
 宝塚歌劇団雪組トップスター・彩風咲奈(あやかぜ・さきな)のサヨナラ公演「ベルサイユのばら―フェルゼン編―」の千秋楽が13日、東京宝塚劇場で行われ、17年の宝塚生活に別れを告げた。
 本拠地の千秋楽同様、宝塚の正装である緑のはかま姿で最後の大階段を下り「今日は人生に1度の特別な日のはずなのにどこかいつも通りな気がするのは、この宝塚で過ごした何気ない毎日が私にとって特別な日々の連続だったからだと、今ここに立って思います。卒業する今、我が宝塚人生に1つの悔いもありませんと強く言いたいところですが、私には後悔も諦めきれなかったこともあります。でも、そんな自分自身の弱さと向き合えたことが、この宝塚で学んだ大きな財産の1つだなと思います。自分自身の弱さとは1人では向き合うことができませんでした。やっぱり仲間がいて、誰かのために強くなりたいと思ったから、あなたの笑顔が見たいと思ったからここまで歩んで来ることができました。愛する宝塚と愛する雪組の仲間と男役とお別れするのはやっぱり寂しいです。でも、私は宝塚人生の最後につないでいく美学というとてもすてきな宝物を見つけました。私の愛する宝塚は、雪組は、次の時代につながっていく、そのバトンを渡す1人になれたこと、これからもこの場所で愛する人たちが生き続けるのだと思うと本当に幸せな気持ちでいっぱいです」と思いを込めてあいさつをした。

 終演後の記者会見でも感謝の思いを述べた。

 <以下一問一答>

――宝塚とはどういう場所だった

 「本当に心と体の一部というかすべてなんだなと思います」

 ――今日、劇場を見回した時の心境は

 「階段下りしてごあいさつをさせていただいた時には、最後だという感じがしなくて。それはこれまで応援してくださった皆様、雪組のみんなとの絆はつながっていくと思うので寂しいなとは思わないんだなと」

 ――どういう男役を目指してきたか

 「自分にとって男役もすべてだなと実感する毎日でした。最初はオスカルに憧れてオスカルのような男役になりたかった。ですがいろんな自分を知って、こんな表現もできるんだと可能性を見つけました。今日で男役は終わるんですが、今でも完成形ではないなと思っています。私は何でも終わりを目指しているんではないなと。終わりのないその先を目指している。まだまだ自分の人生で目標を見つけてさらに男役の先に進んでいきたいと思っています」

 ――雪組生へのエール

 「私は本当にカッコいいトップではなかったと思いますが、みんながいたから歩いて来ることができました。上級生から最下級生まで1人1人の気持ちを心から信じています。ずっとずっと応援していますし、何の心配もありません。愛して信じてきた人たちが舞台を作っていくと思うと本当に幸せですし、私もずっと雪組ファンでいます」

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