林家木久扇 ラーメン店出店の意外すぎるきっかけ 遊び心がまさかの反響「余計なことをしちゃった」

2024年10月19日 17:23

芸能

林家木久扇 ラーメン店出店の意外すぎるきっかけ 遊び心がまさかの反響「余計なことをしちゃった」
林家木久扇 Photo By スポニチ
 落語家の林家木久扇(86)が、17日深夜放送のフジテレビ系「私のバカせまい史」(木曜深夜0・40)に出演し、過去の副業にまつわるエピソードを明かした。
 今年3月で、55年間出演を続けた日本テレビ系「笑点」の大喜利メンバーを卒業した木久扇は、脱サラして漫画家を経て、60年に落語家に入門するという、珍しい経歴を持つ。幼少期から金稼ぎが大好きで、落語家になった後にはレコードデビューや株式購入など、数々の副業に挑戦した。

 中でも大がかりな挑戦になったのは、ラーメン店だった。81年にラーメンにまつわる著書「なるほど・ザ・ラーメン」を発売。しかし、遊び心で書いた本のある一部が、思わぬ反響を呼ぶことになり、「この本を売るために僕が余計なことをしちゃった」と打ち明けた。

 それは、「全国ラーメン党 党員募集」という告知めいたものだった。イベントの企画やおいしいラーメンの作り方を意見交換する場として、“結党”を呼びかけたもの。会長は木久扇、副会長はコメディアンの故・横山やすしさんの名が記されていた。

 木久扇としてはジョークのつもりだったが、本が出版されると「本当に応募が来ちゃった」と、応募が殺到。党員は1万人を突破した。しかし、木久扇はこれを次の策に活かす。それが、ラーメンチェーン店「全国ラーメン党」の開業だった。

 売り方も独特だった。「おもしろがられたのと、ちょっと中傷されて、毒が入っているとか、あれを食べると中毒になるとか散々、(桂)歌丸さんとか、(三遊亭)小遊三さんに言われました」。今では炎上商法と呼ばれる、あえてマイナスプロモーションをすることによって客を増やす作戦で一時、全国27店舗まで大展開した。

 海外展開の話もあったという。「仲間内で“海外でやったらどう?”と。海外だったら、やっぱり中国でしょうと。中国だったらやっぱり北京でしょうと。日中友好は割りばしから。割ればにほん(日本)、折ればペキン(ペキン)って」と、ギャグをまじえながら説明。しかし、政治的理由から準備段階で断念したという。

 それでも、木久扇は折れなかった。五輪開催前で注目されているスペイン・バルセロナへ旅行した際、ラーメン店が1軒もないことに目を付け、出店を計画。シェフを1年間、日本で修業させるなど力を入れたが、そのシェフが徴兵されてしまい、アルバイトの女性がラーメンを作ることになってしまった。さらに、水道水が硬水でラーメンに向かないこと、スペイン人はシエスタ(昼休憩)を取るため、ピークタイムに働かないこと、スペイン人に猫舌が多く、回転率が上がらないことなど、予想外の事態が次々と発生。結局、7000万円の損失を出し撤退することになってしまった。

 VTRを見たMCのバカリズムは「スペイン、無理だよ」とツッコミを入れていた。

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