佐々木八段 秘策は先手矢倉での右王か 竜王戦第2局昼食休憩 藤井竜王は早くも1時間以上多く使う
2024年10月19日 12:50
芸能
矢倉における、攻めの軸となる居飛車サイドへ寄った先手右王は珍しい。俗に「王飛接近すべからず」は習いのある格言だが、佐々木はこの将棋を昨年10月の第73期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の挑戦者決定リーグ・近藤誠也七段戦で経験していた。ただ、当時は佐々木が今回と逆の後手。敗れたことで気づいたメリットがあったのだろうか。
藤井との過去7戦は角換わり5局、相掛かり2局の内訳で、矢倉は初めて。藤井が117手で勝利した、前回対戦の10月5、6日の第1局まで4局連続角換わりだった。今回先手になった佐々木は、シリーズの流れを引き戻すためにも勝利をより強く意識するはず。そこで繰り出した秘策、それが先手矢倉での右王だったのか。
42手目、前例での佐々木も右王を選んだが、藤井は今回飛車引きで手を変えた。予想の範ちゅうだったのだろうか。12分の考慮で43手目、佐々木は6筋の歩を突き出して、反発した。
昼食は藤井が「辛味しほりおろし蕎麦と小天丼」、佐々木は「海鮮玉手箱」。