男子ゴルフで若手台頭の秘密 日本代表ジョーンズコーチの科学的強化で底上げ 最近4年で学生4勝

2022年10月24日 04:25

ゴルフ

男子ゴルフで若手台頭の秘密 日本代表ジョーンズコーチの科学的強化で底上げ 最近4年で学生4勝
男子ゴルフの日本オープン選手権でアマチュアとして95年ぶりの優勝を果たした蝉川泰果 Photo By 共同
 【男子ゴルフツアー日本オープン最終日 ( 2022年10月23日    兵庫県 三甲GCジャパン=7178ヤード、パー70 )】 蝉川の偉業は日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームの存在を抜きに語れない。15年にヘッドコーチに就任したオーストラリア出身のガレス・ジョーンズ氏が科学的なアプローチで選手強化に取り組んできた。女子に比べ男子は世界的に選手層が厚く、結果を残すのに時間がかかったが、この4年で金谷、中島、そして蝉川の学生3選手でツアー4勝。ようやくそれが実ってきた形だ。
 初代ナショナルチームの一員で03年日本オープン覇者の深堀圭一郎は「ジョーンズ氏は何をやればスキルアップできるかデータで示してくれる。だから遠回りせずに成長できる」と話す。対話を重視し、選手の考える力を引き出しながらアドバイスを送るのが指導スタイル。また、最新機器の採用も技術向上を後押ししている。蝉川はスタート前にグリーンの傾斜を確認できる水平器を使って感覚を磨いている。さらにグリーン周りからの寄せでは、3番アイアンをパター代わりに利用。ジョーンズ氏から教えられた技で「パターよりロフトがあるのでボールが出だしで跳ねる。出だしの傾斜を少し消すことができる」。この日もそのアプローチでピンチをしのいだ。

 ジョーンズ氏は「タイガはフェラーリのようなパワーがある。コースマネジメントを磨いていけばさらに伸びていく」と期待した。

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