河本結「悔いはないけど悔しい」 1打及ばず2位も2季ぶりシード復帰に前進

2022年10月24日 04:30

ゴルフ

河本結「悔いはないけど悔しい」 1打及ばず2位も2季ぶりシード復帰に前進
16番、バーディーパットが惜しくも外れ、ガックリと膝をつく河本(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー NOBUTA GROUPマスターズGCレディース最終日 ( 2022年10月23日    兵庫県 マスターズGC=6585ヤード、パー72 )】 首位タイから出た河本結(24=RICOH)は4バーディー、2ボギーの70で回り、通算14アンダーで1打及ばず2位だった。19年アクサ・レディース以来3年ぶりの2勝目はならなかったが、メルセデス・ランキングは18人抜きの50位に浮上。シード圏内に入り、2季ぶりのシード復帰に大きく前進した。
 何度も首位が入れ替わる混戦の中で、河本の背中を押してくれたのはファンの声援だった。「まだまだいける!」。最後まで力を振り絞ったが、3年ぶりの優勝には一歩届かなかった。勝者を笑顔で祝福した後に、グリーンを下りた24歳は目に涙を浮かべた。
 「悔いはないけど悔しいな。多くのギャラリーさんの前でプレーできた幸せと、勝ちきれなかった悔しさが入り交じっています」

 勝負の分かれ目は終盤16番だった。1打差を追う場面で3メートルのバーディーパットがボール1個分届かず。両膝をついて悔しがる姿に一打の重みが表れた。1打差のまま突入した18番では12メートルのバーディートライが再びショート。「春ちゃんとの一騎打ちで、そういうバチバチが楽しかった」と振り返り、「心としていることが一体化していなくて、自分の成長すべき部分」と受け止めた。

 19年に初優勝し、20年に予選会を突破して米ツアーに参戦。しかし海外の生活になじむことができず、21年に撤退した。「アメリカに行って失敗だった」など、心ない言葉をかけられたこともある。だから、2勝目への思いは強かった。「息絶えてもいいくらい頑張ろう」と挑んだ最終日。同じ兵庫で日本オープンを戦っていた弟の力も、試合後に急きょ駆けつけてくれた。「勝てなくて本当に申し訳ない」。姉としての偽らざる思いだ。

 それでも3日間首位の座を守り、2位は今季の最高成績。メルセデス・ランキングは50位に浮上し、2季ぶりのシード復帰に大きく前進した。復活が近いことを予感させる一戦となった。「また、頑張ります」と河本。再び勝利をつかむため、歩みは止めない。

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