柔道男子73キロ級の橋本壮市がパリ五輪代表内定へ 81キロ級・永瀬、100キロ超級・斉藤も審議か 

2023年08月08日 22:52

柔道

柔道男子73キロ級の橋本壮市がパリ五輪代表内定へ 81キロ級・永瀬、100キロ超級・斉藤も審議か 
マスターズ大会から羽田空港に帰国した鈴木桂治監督 Photo By スポニチ
 柔道のランキング上位者で争うマスターズ大会を終えた男子日本代表の鈴木桂治監督が8日、ブダペストから羽田空港に帰国。今月23日に強化委員会を開き、来年のパリ五輪代表内定者を審議することを踏まえ、各階級の情勢を説明した。
 全日本柔道連盟は五輪に向けて代表選手の準備期間を確保するため、早期内定制度を導入。2番手以下の選手と明確な差が付いたと判断された選手が強化委員会の審議を経て、代表に内定する。男子では5月の世界選手権を制した66キロ級の阿部一二三(パーク24)が唯一、内定している。

 今大会は60キロ級で2番手の永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)が優勝した一方、1番手の東京五輪金メダルで昨年の世界選手権を制した高藤直寿(パーク24)は3位に留まり、両者の差が詰まった。73キロ級では世界選手権3位の橋本壮市(パーク24)が厳しい組み合わせの中で優勝。81キロ級は東京五輪金メダルの永瀬貴規(旭化成)が3位、永瀬を追う小原拳哉(パーク24)が5位。100キロ級は東京五輪金メダルのウルフ・アロン(パーク24)が2回戦で敗退。100キロ超級は1番手の斉藤立(国士舘大)が3位、影浦心(日本中央競馬会)が5位だった。

 鈴木監督は橋本については、「この状況でよく勝ちきった。初戦から昨年の世界王者と当たり、どうなるかと思ったが、優勝という結果を残したのは、大きく評価できる」と称えた。世界選手権からは3カ月弱という短いスパンで結果を残し、元々大きな差を付けていた大吉賢(SBC湘南美容クリニック)が初戦敗退を喫したことからも、23日の強化委員会で初めての五輪代表に内定する見通しとなった。

 2選手を送り込み、1番手選手が3位、2番手選手が5位となった81キロ級と100キロ超級に関しては、いずれもメダルを獲得したことに関しては「評価できる」と話した。今大会の結果を受けて、永瀬、斉藤にこのタイミングで内定を出すか否かは意見が分かれるとみられるが、「五輪まで1年を切っている。現場としては少しずつ内定者を出して、強化をしていきたいと思う」と示唆。次回の選考会は12月初旬のグランドスラム(GS)東京大会で、4カ月も先になるだけに、「GS東京の結果を待たなくてもいい階級もあると思う。もう逆転はないよねっていう階級もあるかも知れない。そういう階級をわれわれ(首脳陣)が見間違えることなく、無駄な4カ月にならないようにしたい」と話した。

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