日大・沢田副学長「自首させたい」「隠蔽しようなんてことは全く考えておらず」発表が遅れた経緯語る

2023年08月08日 15:46

アメフト

日大・沢田副学長「自首させたい」「隠蔽しようなんてことは全く考えておらず」発表が遅れた経緯語る
<日大アメリカンフットボール部に関する記者会見>会見で頭を下げる(左から)日大・林理事長、酒井学長、澤田副学長(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 日大は8日、アメリカンフットボール部の違法薬物事件に関し林真理子理事長、酒井健夫学長、沢田康広副学長が都内で会見を行った。
 アメフト部の3年生部員が5日に覚醒剤と大麻を所持していた疑いで逮捕された。同部は同日から無期限活動停止処分となっている。大学側は7月6日に同部の寮で植物片や錠剤を発見したが、警視庁に届け出たのは同18日で、12日間の空白期間があった。

 このことについて、酒井学長は「相談するまで12日間が経過しているが、不審物を発見した時点では違法な薬物の確証がなく、ヒアリング調査を進めてからまとめて警察に相談しようと考えた。どうかご理解をいただきたい」と説明した。

 林理事長は「(7月)18日に父兄の方という方から手紙を受け取っておりましたが、13日に担当の者から写真を見せられておりました。それは空の缶とおぼしきものの写真でございまして、ちょっとこのような問題が進んでいるというようなことを聞いていた」と説明し、その日のうちに調査するように指示したと語った。

 林理事長から詳細説明を求められた沢田康広副学長は「本件は6月末に警察からアメフト部の寮において大麻使用の噂があるとの情報提供を受けたところから大学の調査を開始しようとした。その後7月6日に警察から同様の指摘を受け、まずは大学において徹底した調査をさせてほしいと要望。警察からも大学の調査に委ねたいという話を受けた」と今回の事件の発端を説明。そして警察から犯罪事実が認められたら「自首をさせてほしい」と言われたとし「隠蔽しようなんてことは全く考えておらず、本人に反省を促し自首させたいと考えていた」と語った。その上で茶葉のようなものが入った「ブツ」「パケ」が見つかった際に「鑑定依頼をしなかったのは、学生に反省をさせて自首をさせたいと。(しかし)できる状態でないと判断した」と回顧。その判断が適切だったかについては「(大学や自分たちは)捜査機関ではなく教育機関。教育的配慮として、大麻だったのであれば学生に反省させ自首させたい」との考え方だったと繰り返した。

 日大アメフト部は18年に悪質タックルが社会問題に。21年には田中英寿元理事長の脱税事件など、不祥事が相次いだ。21年12月に田中元理事長が辞任し、22年7月に初の女性理事長として林氏が就任。「新しい日大をつくる」というモットーを掲げ、組織改革を目指していた。

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