日大アメフト部 創部83年の名門 1990年まで黄金期 17年27年ぶり日本一も翌年悪質タックル問題

2023年08月08日 15:25

アメフト

日大アメフト部 創部83年の名門 1990年まで黄金期 17年27年ぶり日本一も翌年悪質タックル問題
2018年、悪質タックル問題を受け、頭を下げる日大アメリカンフットボール部の内田正人監督(当時) Photo By スポニチ
 日大は8日、アメリカンフットボール部の違法薬物事件に関し、林真理子理事長、酒井健夫学長が都内で会見を行った。
 会見冒頭で林理事長は「学生が1人逮捕されました。このことは大変に遺憾であり、理事長として深く受け止めるとともに、本学の学生、生徒、卒業生、保護者の方々、関係者の方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしたこと、またこの問題に関しまして私どもが正式に説明いただくことを設けました際に、時間が要しましたことも心から深くお詫び申し上げます」と謝罪し、約7秒間、頭を下げた。

 アメフト部の3年生部員が5日に覚醒剤と大麻を所持していた疑いで逮捕された。同部は同日から無期限活動停止処分となっている。大学側は7月6日に同部の寮で植物片や錠剤を発見したが、警視庁に届け出たのは同18日で、12日間の空白期間があった。

 日大アメフト部は18年に悪質タックルが社会問題に。21年には田中英寿元理事長の脱税事件など、不祥事が相次いだ。21年12月に田中元理事長が辞任し、22年7月に初の女性理事長として林氏が就任。「新しい日大をつくる」というモットーを掲げ、組織改革を目指していた。

 ▽日大アメリカンフットボール部の沿革

 ☆1940年 創部

 ☆55年 甲子園ボウルで初出場初優勝の快挙

 ☆59年 篠竹幹夫氏(故人)が監督に就任。以後、90年代初頭まで黄金期を築く。同監督の下では関東大学リーグ、甲子園ボウルともに優勝17度。社会人王者と対戦するライスボウルでも、89~91年の3連覇など4度優勝

 ☆2003年 篠竹氏が退任し、コーチだった内田正人氏が監督に昇格。
 ☆07年 関東大学リーグで90年以来17年ぶりの優勝

 ☆17年 16年に監督を退任した内田氏が成績不振を受けて1年で復帰。関東を制すとともに、甲子園ボウルで関学大を破り、90年以来27年ぶりの大学日本一に返り咲く

 ☆18年5月 関学大との定期戦で、悪質タックル問題が発生。内田氏は辞任に追い込まれ、その後大学本部からも懲戒解雇処分を受ける。同部は18年度の公式戦出場資格停止処分を受けた

 ☆18年7月 元立命大コーチの橋爪功氏が新監督に内定

 ☆19年9月 関東大学リーグ1部下位のビッグ8の青学大戦で公式戦に復帰

 ☆21年8月 契約期間満了で橋爪氏が監督を退任同年度は後任監督不在で、OBの平本恵也氏がヘッドコーチを務める

 ☆22年3月 OBの中村敏英氏が監督に就任。総監督にもOBの吉江祐治氏が就任するなど、再び内部出身者による指導体制に

 ☆23年7月 部員による薬物問題が発覚。8月5日に覚醒剤取締法違反および大麻取締法違反で3年生部員の北畠成文容疑者(21)が逮捕される

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