日大・林理事長 大学のスポーツ部門に「遠慮があった」「後回しに」会見は副学長がほぼ対応、存在感示せず

2023年08月08日 17:11

アメフト

日大・林理事長 大学のスポーツ部門に「遠慮があった」「後回しに」会見は副学長がほぼ対応、存在感示せず
<日大アメリカンフットボール部に関する記者会見>会見に臨んだ日大・林理事長(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 日大は8日、アメリカンフットボール部の違法薬物事件に関して、林真理子理事長、酒井健夫学長、沢田康広副学長が都内で会見を行った。
 会見冒頭で林理事長は「学生が1人逮捕されました。このことは大変に遺憾であり、理事長として深く受け止めるとともに、本学の学生、生徒、卒業生、保護者の方々、関係者の方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしたこと、またこの問題に関しまして私どもが正式に説明いただくことを設けました際に、時間が要しましたことも心から深くお詫び申し上げます」と謝罪し、約7秒間、頭を下げた。

 着席した後に、まず2日の自身の発言について「私の発言は言葉足らずで唐突であったと本当に反省しております」と謝罪。続けて「昨今、理事の中に旧体制の勢力が残っていて、私がお飾りの理事長であるという報道がなされているようでありますが、そのような評価を私はとても残念に感じております」と一部報道に対しての意見を述べた。

 質疑応答では、ほとんどの質問や事件の経緯、詳細を大学スポーツ部門の責任者でもある沢田副学長が回答。静観する場面が多かった林理事長に、今回の事件に関してどこに問題があったか自身の言葉で答えてほしいとの声が飛ぶと「スポーツ(の現場や運営)に関して遠慮があった。スポーツの現場は私の分野ではないと遠慮があった。今、会見をやって感じたのは、もっと積極的にグイグイ遠慮せずにいけばよかったと思っています」と反省の言葉を述べた。そして「(理事長に)就任して1年、人事や訴訟などさまざまなことに取り組んでまいりましたが、スポーツは後回しになってしまっていた。酒井学長と“手つかずだった”と話しておりました。そのことは非常に重く考えております。これからは酒井学長と一緒に手を伸ばしてやっていきたい」と自身が問題に対して積極的にメスを入れていきたいと語った。

 会見の最後には、酒井学長と沢田副学長が一礼して引き揚げる中、林理事長は改めて謝罪の言葉と、学生への配慮を求め頭を下げた。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年08月08日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム