日大・沢田副学長「学生から発見されたブツは大麻のカスなのかも…」「パケを見てそれ以外は確認せず」

2023年08月08日 15:48

アメフト

日大・沢田副学長「学生から発見されたブツは大麻のカスなのかも…」「パケを見てそれ以外は確認せず」
<日大アメリカンフットボール部に関する記者会見>会見で頭を下げる(左から)日大・林理事長、酒井学長、澤田副学長(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 日大は8日、アメリカンフットボール部の違法薬物事件に関し、林真理子理事長、酒井健夫学長が都内で会見を行った。
 アメフト部の3年生部員が5日に覚醒剤と大麻を所持していた疑いで逮捕された。同部は同日から無期限活動停止処分となっている。大学側は7月6日に同部の寮で植物片や錠剤を発見したが、警視庁に届け出たのは同18日で、12日間の空白期間があった。

 林理事長から詳細説明を求められた沢田康広副学長は「本件は6月末に警察からアメフト部の寮において大麻使用の噂があるとの情報提供を受けたところから大学の調査を開始しようとした。その後7月6日に警察から同様の指摘を受け、まずは大学において徹底した調査をさせてほしいと要望。警察からも大学の調査に委ねたいという話をした」と今回の事件の発端を説明。そして警察から犯罪事実が認められたら「自首をさせてほしい」と言われたとし「隠蔽しようなんてことは全く考えておらず、本人に反省を促し自首させたいと考えていた」と語った。

 調査では学生の同意の元で調査を行ったと強調。「荷物検査をした際に、ある学生の所持品から本件で問題となったものが発見された」。それについて「学生から発見されたブツは警察で鑑定した結果、大麻である植物細片であったと明らかになった。7月6日に私が発見した際には、ある入れ物に入っていたわけですが、大麻であるというふうに鑑定をされた小さなビニール袋…いわゆるパケと言われているものですが、その中に入っていたのは非常に微量で、言い方は悪いけど“カス”のような感じに見えました。ですからこれ自体が明らかに大麻だとは分かりませんでしたが、大麻のカスなのかもしれないと思いました。その時に私の方で認識できたのはそれだけのことであって。パケを見て、それ以外入れ物の中は触るべきではないと思いましたので全く触らなかった。中に何が入っているのか調べませんでしたので(のちに警察での鑑定で出てきた覚せい剤の)錠剤についての認識を持つことができなかった」と覚せい剤の錠剤の存在についても説明した。

 日大アメフト部は18年に悪質タックルが社会問題に。21年には田中英寿元理事長の脱税事件など、不祥事が相次いだ。21年12月に田中元理事長が辞任し、22年7月に初の女性理事長として林氏が就任。「新しい日大をつくる」というモットーを掲げ、組織改革を目指していた。

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