日大に衝撃の新事実　アメフト部員「大麻と思われるものを吸った」昨年自己申告、厳重注意処分に

2023年08月08日 15:26

アメフト

　日大は8日、アメリカンフットボール部の違法薬物事件に関し、林真理子理事長、酒井健夫学長が都内で会見を行った。

　アメフト部の3年生部員が5日に覚醒剤と大麻を所持していた疑いで逮捕された。同部は同日から無期限活動停止処分となっている。大学側は7月6日に同部の寮で植物片や錠剤を発見したが、警視庁に届け出たのは同18日で、12日間の空白期間があった。

　酒井学長によると昨年10月、アメフト部の保護者会の開催後に部長ら指導陣に対し、保護者から学生寮で大麻を使用していないか調査するよう依頼があったという。

　その後、同年11月下旬にアメフト部の学生1人から、同7月頃に大麻と思われるものを吸ったと自己申告が、指導陣に対してあった。酒井学長は「この申告に対して警察に相談したが、申告のみで物的証拠がなく4カ月が経過しており、大麻かどうか確認できないことから事実の立証は困難という回答が（警察から）あった。一方で十分に指導するように指導があったため、部の判断で厳重注意をした」と続けた。

　林理事長は植物片などが見つかっていたことが明るみに出た今月2日、報道陣の前で「違法な薬物が見つかったとかは一切、ございません。何か分かりましたら速やかに、何の隠し立てもせずお話しいたします」と話していたことに関しては「言葉足らずで唐突であったと反省している」と説明した。

　日大アメフト部は18年に悪質タックルが社会問題に。21年には田中英寿元理事長の脱税事件など、不祥事が相次いだ。21年12月に田中元理事長が辞任し、22年7月に初の女性理事長として林氏が就任。「新しい日大をつくる」というモットーを掲げ、組織改革を目指していた。