【ラグビーW杯】開催国フランス　開幕戦でオールブラックス撃破！7万8000人観衆が逆転後押し

2023年09月10日 05:24

ラグビー

【ラグビーW杯1次リーグA組フランス27ー13ニュージーランド（ 2023年9月8日サンドニ）】 7万8000人超のファンで埋まった巨大スタンドからの声援を背に、16年ぶり2度目の開催国となったフランスがオールブラックスに逆転勝利。世界最高のスクラムハーフに数えられるデュポン主将は、「落ち着いてハードワークを続けたことで、良い終わり方ができた」と喜んだ。

　開幕戦独特の雰囲気と相手のプレッシャーにのまれ、前半は思うようなアタックができず。それでも地域争いは優位に進めて3PGだけで前半を9―8とリードして折り返すと、逆転を許した後の後半15分にWTBプノーが右隅に決勝トライ。さらに2PG、1トライを追加して、自国開催だった07年はアルゼンチンに敗れた開幕戦に勝利。計17得点のFBラモスは「素晴らしい勝利だが大会は長い。浮かれることはない」と気を引き締めた。

　19年日本大会では若手を積極登用するなど、今大会での初優勝をターゲットに強化をしてきたフランス。過去3度の準優勝という歴史を塗り替える戦いが始まった。

　≪ケーン欠場響きニュージーランド1次リーグ初の敗戦≫過去優勝3度を誇る王国・ニュージーランドが大会史上初めて、1次リーグの試合で敗戦。ケーン主将が前日練習で背中を痛めて急きょ欠場となった影響を乗り越えられず、フォスター監督は「後半はプレッシャーを受け、攻撃に勢いが出なかった。相手の方が上だった」と声を沈めた。WTBテレアが2トライを奪うなど気を吐いたが、ペナルティーが13個と規律も崩れて完敗。FBのB・バレットは「敗戦に多くを学んだが、自分たちを信じることも必要」と語気を強めた。