【全国学生相撲選手権】Aクラス団体戦は近大が13年ぶり優勝!学生横綱・草野擁する日大破る

2023年11月06日 06:33

相撲

【全国学生相撲選手権】Aクラス団体戦は近大が13年ぶり優勝!学生横綱・草野擁する日大破る
13年ぶりのAクラス団体優勝を果たした近大。(前列左から)三田大生、北野泰聖、本庄優介、山崎勝磨、(後列左から)浦山秀誠、新島伊武起、瀧本哲治、八嶋凱登、阿部智志監督 Photo By スポニチ
 第101回全国学生相撲選手権大会の最終日が5日、大阪・堺市大浜公園相撲場で行われ、Aクラス団体戦は近大が13年ぶり8度目の優勝を果たした。
 近大は4年生4人、3年生1人の布陣で勝ち進み、決勝で昨年優勝の日大と対戦。先鋒・三田大生(4年)が、前日の個人戦で優勝した学生横綱の草野直哉を撃破して勢いに乗った。押し込まれた土俵際、弓なりになってこらえてから右突き落としで体を入れ替えて送り倒し。「負ける気がしなかった。自分が勝ったら絶対優勝できると思っていた」と気迫の相撲で勝負強さを見せた。

 二陣戦は、北野泰聖(4年)が花岡真生の右上手投げで宙に浮きながらも体を預けて寄り倒し、同体取り直しに。今度は上手を与えずに先に攻め、左差しから右も巻き替えてもろ差しで寄り切った。中堅戦、本庄優介(4年)が白川大陽に押し込まれた土俵際で左前ミツを引いて左四つに組み止めると、1メートル92の長身を生かしてじっくり攻めて寄り切り。前3人で勝負を決め、土俵下で歓喜の輪をつくった。

 連覇を狙った日大は、副将戦で川渕一意が山崎勝磨に勝って一矢を報いたものの、大将の川上竜昌は浦山秀誠に敗れて1―4で敗戦。学生横綱を擁するチームの個人団体2冠は06年(日大、森友樹)以来成し遂げられておらず、草野、川渕、花岡、川上と全国タイトル保持者をそろえる日大を持ってもジンクスを破ることはできなかった。

 金沢学院大は、創部以来初のインカレ3位入賞。準々決勝で、一昨年優勝の日体大を破った。予選3回戦では1―4で敗れていたが、決勝トーナメントから副将に篠侑磨(1年)、大将に大森康弘(2年)を投入。1―2の劣勢からその2人が勝って見事に交代出場の大役を果たした。3年連続決勝に進出していた日体大はまさかの準々決勝敗退。8年ぶりに3位以内の入賞を逃した。

 また、決勝トーナメント進出を懸けたAクラス団体予選は稀に見る混戦となった。8位タイの1勝7点で中大、早大、法政大が並び同点決勝に。組み合わせ抽選の結果、中大がシードを引き、早大を破って勝ち上がってきた法政大を3―0(3点先取)で下してベスト8入りを決めた。インカレのAクラス団体予選で同点決勝が行われるのは、07年以来16年ぶりのことだった。


 ▽Bクラス団体戦 準決勝
専修大 4―1 関西大
早稲田大 5―0 朝日大

 ▽決勝
早稲田大 4―1 専修大
 内田京汰  スフバット○
○猪原陸人 押し出し 小林海偉 
○川副楓馬  小坂憲史 
○栗田裕有  中野智基 
○土屋和也  志戸俊輔 

 ▽Aクラス団体戦 準々決勝
日大 5―0 中大
拓大 4―1 東洋大
近大 3―2 農大
金沢学院大 3―2 日体大

 ▽準決勝
日大 4―1 拓大
近大 4―1 金沢学院大

 ▽決勝
近大 4―1 日大
○三田大生 送り倒し 草野直哉 
○北野泰聖 寄り切り 花岡真生 
○本庄優介 寄り切り 白川大陽 
 山崎勝磨 突き落とし 川渕一意○
○浦山秀誠 上手投げ 川上竜昌 

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