【全国学生相撲選手権】近大が団体V「力を与えてくれた」先代高砂親方や伊東勝人前監督に恩返し

2023年11月06日 08:48

相撲

【全国学生相撲選手権】近大が団体V「力を与えてくれた」先代高砂親方や伊東勝人前監督に恩返し
団体戦決勝、中堅の本庄優介(左端)が優勝を決め、土俵下で歓喜に沸く近大相撲部員ら Photo By スポニチ
 第101回全国学生相撲選手権大会の最終日が5日、大阪・堺市大浜公園相撲場で行われ、Aクラス団体戦は近大が13年ぶり9度目の優勝を果たした。
 まさに“神懸かり”の優勝だった。決勝の相手は、学生横綱・草野直哉を含む今年の全国大会個人優勝者4人を擁する日大。強敵を相手に勢いで勝り、先鋒、二陣、中堅の3連勝で一気に勝負を決めた。

 大会前日の3日、近大相撲部OBで元大関・朝潮(先代高砂親方)の長岡末弘さんが67歳で亡くなった。3、4年時に個人団体ともに連覇を達成している長岡さんは同部のレジェンド的存在で、当時の写真が今でも稽古場に飾られているという。大会前最後の稽古となった3日は、稽古場で黙とうをささげた。先鋒として全勝で団体優勝に貢献した主将の三田大生(4年)は「背中を押してくれたのかな」と大先輩をしのんだ。

 三田や二陣の北野泰聖、中堅の本庄優介、副将の山崎勝磨ら現4年生は、前監督の伊東勝人さんが亡くなった直後の20年春に入学。全員が伊東さんの勧誘を受けて近大の門をたたいていた。三田は「伊東監督にやっと恩返しができた。近大に誘ってくれて本当にありがとうございます」と感謝した。

 伊東前監督が勧誘した最後のメンバーが4年生の時に、そして長岡さんが亡くなった直後というタイミングで劇的な団体優勝。

 阿部智志監督は「皆さんが力を与えてくれたと思います。選手だけでなく周りが本当にサポートしてくれて、みんなの力の勝利だと思います」と感慨を込めた。

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