前人未到の69連勝!いまだ破られていない大記録残した昭和の名横綱・双葉山“絶頂期”の年収とは…
2023年11月06日 22:05
相撲
双葉山は1912年(明治45年)、船で運送業を営む家の長男として誕生。番組では6歳の時、友達と忍者ごっこをしている最中に吹き矢が目を直撃。右目の視力をほどんど失うことになってしまったと紹介。内気な性格ながら成績も良く、小学校の通信簿には最高評価の「甲」がズラリ。先生から中学校への進学を進められるも、父が事業に失敗。多額の借金を抱えため進学を諦め、父の仕事を手伝うことを選択したという。
11歳で働くことになると、重い荷物を運ぶキツイ仕事の中でたくましく成長。しかし、イカリを降ろそうとした時に右手小指が挟まり第一関節から先が潰れてしまうという不幸に襲われた。若くして右目、右手小指と2つのハンデを背負うことになってしまったが13歳の時に転機が訪れる。隣町の相撲大会に急きょ出場することになると、相撲経験ゼロながらも強いと評判の相手に勝利。この事が地元・大分の新聞にも取り上げられ、東京の立浪部屋から入門オファーが舞い降りた。
家の借金返済のため入門を決意すると15歳で上京。すると入門から7カ月後には双葉山として国技館の土俵へ。初の本場所では4勝2敗という成績を残した。なお当時の年収について双葉山研修者の平田崇英さんは「15歳の相撲界での地位は1番下の“序ノ口”でした。この時の年収が1円75銭。今のお金では約1180円ということになります」と説明。番組では当時の国民の平均年収は約97万円(現在価格)。年収としては少なかったが家賃、食費などは相撲部屋がもつため生活には困っていなかったと補足した。
双葉山は入門当時、身長1メートル73センチ、体重71キロと力士としては小柄。そのため大きい力士に真っ向勝負するといつも押し負けていたが、父の仕事の手伝いや努力によって得た強靭な足腰を生かした得意技“うっちゃり”を武器に入門からわずか4年という異例のスピードで十両に昇進。
しかし当時の上位力士は横綱・玉錦131キロ、横綱・男女ノ川160キロなど超重量級ぞろい。この時90キロだった双葉山の得意技が通用せず力士を辞めることも脳裏をよぎったが、9歳で母を亡くしてから“母親のように”育ててくれた祖母が亡くなったという知らせを聞いて一念発起。食事の量を増やし、猛稽古に励むと体重が90キロから109キロに激増。右手小指が使えなかったため右まわしが取れないというハンデも、利き手ではない左手でまわしを取って投げ倒すことで克服。今度はこの左からの上手投げを武器に上位力士から勝ち星を重ね、関取に昇進した。
そして36年5月場所9日目、“最強の横綱”と言われた玉錦との対戦。過去6戦全敗だったが真っ向勝負を挑み、力でねじ伏せ初勝利。勢いに乗ると11戦全勝で待望の初優勝。大関昇進を果たすと、その後も勢い止まらず2場所連続で全勝優勝。26歳にして横綱まで上り詰めた。
横綱通算成績180勝24敗。勝率8割8分2厘。優勝回数12回(うち全勝8回)。番組では昭和の大横綱としてその名を残した双葉山“絶頂期”31歳時の稼ぎを608万円と紹介。当時ラーメン一杯の値段が16銭(現在価格約108円)の時代だったので、仮に物価が5分の1だったと仮定すると約3000万円相当だと放送した。
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