朝乃山が母校・近大のインカレ団体優勝に刺激「すごいですね」自身の経験重ね「先鋒が大事…」

2023年11月06日 19:18

相撲

朝乃山が母校・近大のインカレ団体優勝に刺激「すごいですね」自身の経験重ね「先鋒が大事…」
稽古後に取材に応じる朝乃山(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲の幕内・朝乃山(29)が6日、福岡市中央区の高砂部屋で九州場所(12日初日、福岡国際センター)へ向けた調整稽古を行った。
 秋巡業終盤の10月28日に左ふくらはぎを肉離れ。この日は「まだ足がダメなので、負担にならないように」と上半身のトレーニングに終始した。初日まで1週間を切ったが、回復はそれほど順調でない様子。「最初は良い方向だったけど、そこで止まってしまっている。稽古ができていないので不安しかない」。三役復帰目前の東前頭筆頭まで番付を上げて迎える九州場所へ、複雑な胸中を吐露した。

 前日には全国学生相撲選手権大会が大阪・堺市大浜公園相撲場で行われ、母校の近大が13年ぶりの団体優勝を成し遂げた。「(優勝は)うれしかったけど、その前に先代(高砂親方)の訃報があった。学生たちが頑張って優勝につながって、先代も喜んでいると思います」。後輩たちの活躍を喜ぶと同時に、今月2日に亡くなった、近大の大先輩であり入門時の師匠でもある先代高砂親方(元大関・朝潮)の長岡末弘さんに思いをはせた。

 自身は大学4年時の全国学生選手権団体戦で準優勝。決勝で日大と対戦し、2―3で惜しくも敗れて優勝を逃した。近大の石橋広暉(朝乃山)は先鋒戦で日大のトゥルボルド(現十両・水戸龍)に右四つの攻防から寄り切りで敗れた。「いかに先鋒が大事か。それで勢いづくので」と8年前の悔しい思いを懐古。今回は先鋒、二陣、中堅の3連勝で一気に勝負を決めたこともあり「凄いですね」と素直に称えた。

 「そういうのを見ると、やっぱり刺激になります」。九州場所へ不安を抱える中、後輩たちの快挙は一つの発奮材料になった。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年11月06日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム