手の位置が“絶品”の琴ノ若「いよいよ時代が来るのではと思わせる勝ちっぷり」

2023年11月18日 04:55

相撲

手の位置が“絶品”の琴ノ若「いよいよ時代が来るのではと思わせる勝ちっぷり」
琴ノ若(左)が押し出しで北勝富士を破る(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所6日目 ( 2023年11月17日    福岡国際センター )】 【二所ノ関親方 真眼】琴ノ若が粘って粘って逆転で北勝富士を下しました。持ち前の体の柔らかさが生かされたと思われがちですが、私は手の位置が勝因となったとみています。
 ポイントは2つ。琴ノ若の①右のはず、②左の抱え込み。何といっても手の位置が絶品でした。北勝富士が腕を伸ばしているのに押せずに下がっていく。攻めれば攻めるほど墓穴を掘る、まさに「あり地獄」に陥っていました。琴ノ若は脇の下に手を突っ込んでおけば下がらない自信があるから、はたくこともなく我慢できていました。後手に回っているようで実は先手を取っている。「天下一品」の技です。

 場所前の連合稽古でも粘って勝利する相撲が目立っていました。その要因が手の「ポジショニング」だということを、この日の相撲で確信しました。上位で唯一の6連勝。いよいよ琴ノ若の時代が来るのではと思わせる勝ちっぷりでした。(元横綱・稀勢の里)

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