13歳の小野寺吟雲が史上初の2連覇「凄くうれしい」成長期の苦しみも克服して快挙 スケボー日本選手権

2023年11月18日 20:54

スケートボード

13歳の小野寺吟雲が史上初の2連覇「凄くうれしい」成長期の苦しみも克服して快挙 スケボー日本選手権
史上初の2連覇を果たし、表彰式で笑顔を見せる小野寺吟雲(中央)。左は2位の池慧野巨、右は3位の渡辺星那 Photo By スポニチ
 【スケートボード・ストリート マイナビ日本選手権最終日 ( 2023年11月18日    東京・ムラサキパーク立川立飛 )】 来年の強化指定選手選考会を兼ねた大会は決勝が行われ、男子は13歳の小野寺吟雲が268・21点で優勝。男女通じて大会史上初の2連覇を達成した。2位に池慧野巨(22=ベンヌ)、3位に渡辺星那(17)が入った。
 12歳で初出場初優勝の快挙を達成し、衝撃の国内コンペティションデビューを果たしてから1年。小野寺は45秒間のランの2本目に87・73点をマークしトップに立つと、ベストトリックの2本目には大技「ダブルフリップボード」に成功し、決勝では全体最高となる91・62点をマーク。「ただ自分のスケートをして、自分に勝ちたいと思っていた。1位になれて凄くうれしい」と笑みを浮かべた。

 今年は1月のパリ五輪予選第2戦で3位に入ると、5月のXゲーム千葉大会では初出場初優勝。順調に成長を遂げてきたように映るが、人知れず苦しんだ1年でもあった。身長が1年前の1メートル46から1メートル52にまで伸びたことで、デッキ(板)サイズも変わり、重さに慣れずに思うように技が決まらないこともあったという。大事な大会直前にサイズアップを余儀なくされることもあったというが、しっかりと克服し、2度目の日本一に輝いた。

 パリ五輪予選ランキングでも日本勢2番手となる7位に付ける。「宇宙でスケボーをすること」というデカい夢を持つ13歳は、「五輪と(他の)色んな大会は、僕の中では(平等に)大事な大会」ときっぱり言ったが、一方で「たくさんの人が知ってくれて、興味を持ってくれるのはうれしい」と五輪の影響力には関心を持ち始めた様子。来月に控える五輪予選を兼ねる世界選手権(東京・有明コロシアム)に向けても、「絶対に優勝できるように頑張りたい」と意気込みを示した。

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