柔道・絶対王者リネール「サイトウは若くて勢いがある」と警戒 日本での合宿打ち上げ

2023年11月18日 12:15

柔道

柔道・絶対王者リネール「サイトウは若くて勢いがある」と警戒 日本での合宿打ち上げ
稽古を終え、手首をアイシングしながらリラックスした表情を見せるテディ・リネール Photo By スポニチ
 柔道男子100キロ超級で、五輪で2度の王者に輝いているフランスのテディ・リネール(34)が18日、神奈川県平塚市の東海大で報道陣に練習を公開。先週から行っていた約2週間に渡る日本での合宿を打ち上げ、「日本では自分の時間をつくって(稽古に)集中できる。日本人はみんな優しいし、景色も美しいし食べ物もおいしい」などと感謝した。
 五輪には21年東京大会まで4大会連続で出場し、今年5月の世界選手権では6年ぶり11度目の優勝を果たしたリネール。現在は膝などに故障を抱えており、この日も本調子とはいかなかったが、乱取りでは場外際を想定した捨て身技などで無類の強さを発揮。「今はリハビリも並行している。来年はブラジルで合宿をして、五輪までに2、3大会をはさみたい」と地元パリで迎える5度目の大舞台を見据えた。

 先週までは国士舘大で出稽古を行っていたが、今年の世界選手権でも対戦した斉藤立(国士舘大)とは稽古を行わず。斉藤はすでにパリ五輪代表に内定しており、本番を見据えて格好のシミュレーションになると思いきや、手合わせする機会がなかったという。その理由については「サイトウがやりたくなかったか、ケガでもしていたのではないか」と余裕の表情。一方で「日本の選手は、どの代表選手も難しい相手。イノウエ(井上康生)、スズキ(鈴木桂治)よりも強いと今は言えないが、若くて勢いがある」と警戒した。

 35歳で迎えるパリ五輪は、3度目の金メダルが期待される集大成の舞台となる。だが本人はプレッシャーとは無縁で、「パリ五輪があるから、そこまで現役を続けないと後悔すると思った。だからどんな結果になっても、結果には後悔しない」ときっぱり。近年は故障が多く、薄氷を踏むような勝利も多いリネールだが、「体は34歳だが、気持ちは22歳だ。まだ(五輪まで)十分練習する時間がある。まだまだ準備は終わっていないよ」とさらなるパフォーマンスの向上を予告した。

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