一山本 初の6連勝発進も…「押し切れなかった。反省して切り替えます」

2023年11月18日 04:45

相撲

一山本 初の6連勝発進も…「押し切れなかった。反省して切り替えます」
一山本がはたき込みで錦富士を破る(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所6日目 ( 2023年11月17日    福岡国際センター )】 3場所ぶりに幕内に復帰した平幕の一山本が錦富士をはたき込みで下し、自身最長となる初日からの6連勝を飾った。勝ちっ放しは関脇・琴ノ若と平幕の一山本の2人となった。
 自身初の6連勝発進を決めたというのに、一山本は心から喜べなかった。「当たりは良かったが、押し切れなかった。反省して切り替えます」。一気に錦富士を押し込めず、相手が前に出たところを土俵際ではたき、何とか勝利を手にした。

 長身を生かした突っ張りは大物感を漂わせるが、消極的な相撲で何度もケガに見舞われた。変身の転機は左膝のケガで十両に陥落した今年の名古屋場所。ケガを避けるためには絶対に引かない、前に出る。そのことだけにこだわった。秋場所前には午後7時から誰もいない稽古場でトレーニングを実施。基礎運動などを徹底的に行い「前に出る圧力が強くなった」と話す。

 秋場所で大の里らを下して十両優勝し、3場所ぶりに幕内に復帰。師匠の放駒親方(元関脇・玉乃島)に「本当にヤマモトか?」と言われるほど前に出る相撲を繰り返した。今場所初の「引き技」には「(師匠に)やっぱりヤマモトか、と言われますね」と笑うが、自虐ネタを口にするあたり首位並走の重圧はなさそうだ。

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