ラグビーレジェンド対談 第5回 第2のラグビー人生、ラガーマンのその後
2024年06月02日 19:00
ラグビー
![ラグビーレジェンド対談 第5回 第2のラグビー人生、ラガーマンのその後](/sports/news/2024/06/02/jpeg/20240529s00044000598000p_view.webp)
対談動画はこちらから】
ラグビー選手が現役を引退したら、どういう道を選択するのか。
盛田氏は三洋電機ラグビー部を32歳で引退後、社業に専念。そこから新たな世界へ飛び込んだ。
「入社志望の理由が(引退後は)宣伝部に行かせて欲しいということが一つだった。宣伝の部長をやったり、ブランド部長をやらせてもらったりして、パナソニックと一緒になるのをきっかけに(三洋電機を)辞めました」
退社後は関東を中心にスーパーマーケットなどを展開するOlympicグループのPR責任者に。再び転職し、靴下メーカーのタビオのPR責任者を担当した。
「もともと攻撃型なんですよね。ディフェンスが好きじゃない。社内調整がね。だからセカンドキャリアの時にオーナー会社を(転職先に)選んだんですよ。でも(会社が)小さくなればなるほどオーナーは任せてくれるけど、社内調整がもっと大変になった。メーカー、流通、アパレルを体験させてもらって、言語がそれぞれ違うし、持っているスキルもすぐに当てはまるものでもない。(会社が)10万人、1万人、何百人となったときに、自分で会社をやった方がええな」と、義理の兄から美容室の権利を買い取り経営をスタート。その後、本来得意としていたプロモーション会社も始めた。
現在は寝屋川市と枚方市で美容室、ネイルとアイ、リラクセーションサロンを展開。プロモーション業としては、コベルコ神戸スティーラーズのスポンサー企業の代理店を行うなどしている。
杉本氏は神戸製鋼を1995年に退社し、実家の「杉本工務店」を引き継いだ。
「(退社時は)30歳になっていた。伏見工業の建築科を出ているものの、何年もたっていますし大変でした。神戸製鋼みたいに重厚長大で土日は休みで、有給もあってとは違って、われわれ零細企業は、そういうのに慣れるのが大変でしたね」
いろいろな悩み…
「どっちかというと、ちやほやされてきたじゃないですか。会社的にも。立場が逆になるんで。そういう環境になれるのが大変だったのと、30歳で何も知らないところに入っていく。職人さんを相手にしていかないといけない。まったく知らないフリもできない」
新たな道を選択したことで、経験したことのない苦労の連続だった。
そんな中で杉本氏は、趣味のゴルフをきっかけに、ゴルフショップも経営している。その来店者から建築の仕事の依頼があるなど、“アンテナショップ”的な、コミュニティーが生まれているという。
「ラグビーやっていたやつは皆、チャレンジャースピリッツがあるよな」(大八木氏)
ラグビーがうまいとか下手とか。強豪チームでプレーしていたとか、日本代表だったとかも関係ない。ラグビーを経験していただけで親近感が生まれる。それが、このスポーツの素晴らしさ。
「広くラグビーというところで考えると、たくさん仲間がいるかな。僕もいろいろ仕事でも助けていただいている。ラグビー選手はラグビー選手に反応するじゃないですか。年上の人も年下の人も、取引先の人も皆つながってくる。盛田のために、杉本のために一生懸命やったろうという人もいてる。僕らもそれに応えないといけないという好循環が非常にいいスポーツだなと思います」(杉本氏)
盛田氏は大体大時代の恩師である坂田好弘氏から受けた言葉がある。
『ラグビー オープンズ メニー ドアーズ(ラグビーは多くの扉を開く)』
多くの出会いを築いてくれたのはラグビーだった。
(詳細はYouTubeで)
◇盛田 清人(もりた すみと)1963年(昭和38)8月27、大阪府寝屋川市生まれの60歳。南寝屋川高(現 緑風冠)からラグビーを始め、大阪体育大学―三洋電機。現役時代のポジションはロック。元日本選抜。
◇杉本 慎治(すぎもと しんじ)1964年(昭和39)4月20日、京都市生まれの60歳。伏見工1年からレギュラーとして全国大会優勝。同志社大では大学選手権3連覇、神戸製鋼では日本選手権7連覇に貢献。現役時代のポジションはフォワード第3列。元日本代表候補。
◇大八木 淳史(おおやぎ・あつし)1961年(昭36)8月15日、京都市生まれの62歳。伏見工からラグビーを始め、同志社大―神戸製鋼。同志社大時代は大学選手権3連覇、神戸製鋼時代は日本選手権7連覇に貢献。現役時代のポジションはロック。日本代表キャップ30。
元ラグビー日本代表の大八木淳史氏(62)がゲストを招いてトークする「レジェンド対談」。第4弾は神戸製鋼の7連覇時代に、宿敵・三洋電機(埼玉パナソニックワイルドナイツ)のロックとして活躍した盛田清人氏(60)、神戸製鋼のフランカーとして7連覇に貢献した同僚杉本慎治氏(60)です。第5回は「第2のラグビー人生、ラガーマンのその後」(対談映像はYouTube「スポニチチャンネル」で配信中です) 【盛田氏は三洋電機ラグビー部を32歳で引退後、社業に専念。そこから新たな世界へ飛び込んだ。
「入社志望の理由が(引退後は)宣伝部に行かせて欲しいということが一つだった。宣伝の部長をやったり、ブランド部長をやらせてもらったりして、パナソニックと一緒になるのをきっかけに(三洋電機を)辞めました」
退社後は関東を中心にスーパーマーケットなどを展開するOlympicグループのPR責任者に。再び転職し、靴下メーカーのタビオのPR責任者を担当した。
「もともと攻撃型なんですよね。ディフェンスが好きじゃない。社内調整がね。だからセカンドキャリアの時にオーナー会社を(転職先に)選んだんですよ。でも(会社が)小さくなればなるほどオーナーは任せてくれるけど、社内調整がもっと大変になった。メーカー、流通、アパレルを体験させてもらって、言語がそれぞれ違うし、持っているスキルもすぐに当てはまるものでもない。(会社が)10万人、1万人、何百人となったときに、自分で会社をやった方がええな」と、義理の兄から美容室の権利を買い取り経営をスタート。その後、本来得意としていたプロモーション会社も始めた。
現在は寝屋川市と枚方市で美容室、ネイルとアイ、リラクセーションサロンを展開。プロモーション業としては、コベルコ神戸スティーラーズのスポンサー企業の代理店を行うなどしている。
杉本氏は神戸製鋼を1995年に退社し、実家の「杉本工務店」を引き継いだ。
「(退社時は)30歳になっていた。伏見工業の建築科を出ているものの、何年もたっていますし大変でした。神戸製鋼みたいに重厚長大で土日は休みで、有給もあってとは違って、われわれ零細企業は、そういうのに慣れるのが大変でしたね」
いろいろな悩み…
「どっちかというと、ちやほやされてきたじゃないですか。会社的にも。立場が逆になるんで。そういう環境になれるのが大変だったのと、30歳で何も知らないところに入っていく。職人さんを相手にしていかないといけない。まったく知らないフリもできない」
新たな道を選択したことで、経験したことのない苦労の連続だった。
そんな中で杉本氏は、趣味のゴルフをきっかけに、ゴルフショップも経営している。その来店者から建築の仕事の依頼があるなど、“アンテナショップ”的な、コミュニティーが生まれているという。
「ラグビーやっていたやつは皆、チャレンジャースピリッツがあるよな」(大八木氏)
ラグビーがうまいとか下手とか。強豪チームでプレーしていたとか、日本代表だったとかも関係ない。ラグビーを経験していただけで親近感が生まれる。それが、このスポーツの素晴らしさ。
「広くラグビーというところで考えると、たくさん仲間がいるかな。僕もいろいろ仕事でも助けていただいている。ラグビー選手はラグビー選手に反応するじゃないですか。年上の人も年下の人も、取引先の人も皆つながってくる。盛田のために、杉本のために一生懸命やったろうという人もいてる。僕らもそれに応えないといけないという好循環が非常にいいスポーツだなと思います」(杉本氏)
盛田氏は大体大時代の恩師である坂田好弘氏から受けた言葉がある。
『ラグビー オープンズ メニー ドアーズ(ラグビーは多くの扉を開く)』
多くの出会いを築いてくれたのはラグビーだった。
(詳細はYouTubeで)
◇盛田 清人(もりた すみと)1963年(昭和38)8月27、大阪府寝屋川市生まれの60歳。南寝屋川高(現 緑風冠)からラグビーを始め、大阪体育大学―三洋電機。現役時代のポジションはロック。元日本選抜。
◇杉本 慎治(すぎもと しんじ)1964年(昭和39)4月20日、京都市生まれの60歳。伏見工1年からレギュラーとして全国大会優勝。同志社大では大学選手権3連覇、神戸製鋼では日本選手権7連覇に貢献。現役時代のポジションはフォワード第3列。元日本代表候補。
◇大八木 淳史(おおやぎ・あつし)1961年(昭36)8月15日、京都市生まれの62歳。伏見工からラグビーを始め、同志社大―神戸製鋼。同志社大時代は大学選手権3連覇、神戸製鋼時代は日本選手権7連覇に貢献。現役時代のポジションはロック。日本代表キャップ30。
おすすめテーマ
2024年06月02日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
パリ五輪女子マラソン代表の前田穂南が練習を公開「最大限のパフォーマンスを」
-
男子ハーフは大沢駿が初優勝 女子ハーフは本間未来が“3冠” 果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン
-
新垣比菜が涙の復活V 「自分のゴルフじゃないような不思議な1週間」
-
新垣比菜が涙の6年ぶり優勝「もっともっと良い結果を出せるように」3季連続シード落ちからの復活
-
新垣比菜6年ぶり2勝目 3打差の2位に高橋彩華ら
-
【陸上】桐生祥秀、10秒36で予選通過 デーデー・ブルーノや坂井隆一郎も決勝へ
-
【陸上】村竹ラシッド、急きょ布勢スプリント欠場「アップ中に足に違和感。日本選手権に備えて」
-
【陸上】福部真子、13秒05で予選突破「朝イチにしては良かった」午後の決勝でパリ五輪参加標準突破を
-
【渋野日向子に聞く】「凄く吐きそうな一日、明日もそんな感じなのかな」日本勢トップ2打差4位浮上
-
腹筋をハードに鍛えて割ろう。腹直筋・腹斜筋に負荷を集中させるメニュー
-
小祝さくら「全力で自分の力を出し切ってプレーできたら」 通算1オーバーの6位で最終日へ
-
渋野日向子が日本勢トップ2打差4位で最終日へ 笹生優花は5位 小祝さくらは6位
-
渋野日向子「勝ちたいという気持ちも凄く芽生えてくる」 66で首位と2打差で最終日へ
-
笹生優花 3年ぶり2度目Vへ3打差「あと1日、楽しみたい」
-
夏場所全休の朝乃山「順調に回復している」右膝のケガから完全復活目指し「出るからには優勝を」
-
貴景勝「このままでは終われない」首のケガで夏場所休場…9度目カド番の名古屋場所へ悲壮な覚悟
-
高橋藍 日本バレー選手初の「Dior」アンバサダーに就任 スーツ姿に「震えるほどかっこいい」の声も
-
【石浦引退相撲】プロの力士に勝った!鳥取城北・藤村「国技館で取るのは楽しかった」大舞台で貴重な経験
-
貴乃花さんが新体制で一般社団法人を再スタート「これからはコンパクトな形で対話を通じて活動したい」
-
バレー女子 3連勝で五輪切符かかる1次R最終週・福岡開催へ!古賀「私たちの背中を押して」
-
「祐希さんは超マイペース」 TKGを5分もかき混ぜるこだわり暴露され、男子バレー石川祐希が釈明
-
元小結・大潮の波多野兼二さん、76歳で死去 出場最多1891回出場 5月に体調急変
-
元幕内・石浦 引退相撲で元横綱・白鵬に感謝「どうしようもなかった自分を拾ってくださった方」
-
ドルーリー朱瑛里 県総体800mで連覇も「反省」 今後はシニア選手と競う日本選手権にもエントリー
-
五輪代表の17歳・平井瑞希 女子100mバタフライで好タイムも不満「ターン後は下手になっちゃった」
-
レスリング女子 「金メダル坂」で怒とうのラン!ラン! 藤波朱理「自分にとって聖地」手術の左肘も順調
-
バスケ男子代表・ホーバスHC パリ五輪8強に「すごく自信ある」 映画第2弾もリクエスト
-
競泳女子200m平泳ぎ・15年世界選手権金の渡部香生子が引退表明「競技者としては後悔がない」
-
鶴岡果恋 5連続含む10バーディーで49位→3位急浮上 悲願初Vへ「ここまで来たらガンガン攻めたい」
-
渋野日向子「トントントンヒューストン?」 ノッてきた!20年ヒューストン以来の予選通過で“しぶこ節”
-
全米女子OP 日本勢は史上最多14人が決勝R進出!笹生優花は3位後退も首位まで3打差の好位置