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【石浦引退相撲】プロの力士に勝った!鳥取城北・藤村「国技館で取るのは楽しかった」大舞台で貴重な経験

2024年06月02日 06:22

相撲

【石浦引退相撲】プロの力士に勝った!鳥取城北・藤村「国技館で取るのは楽しかった」大舞台で貴重な経験
<石浦引退相撲>鳥取城北―伊勢ケ浜部屋の団体戦。中堅戦で真柏鵬(左)を破った藤村隆三郎(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 昨年6月に現役を引退した元幕内・石浦の間垣親方(34)の引退相撲が1日、東京・両国国技館で行われた。
 断髪前に行われたのは、間垣親方が「ここでしか見られない」とこの日の目玉企画に挙げていた「伊勢ケ浜部屋幕下以下力士―鳥取城北高校相撲部対抗戦」。今年3月の全国高校選抜大会と5月の全国高校金沢大会で団体優勝している強豪校のレギュラー陣が、同校OBを中心としたプロの力士たちに5人制の団体戦で挑んだ。

 鳥取城北高のメンバーは、先鋒・小林梅太(2年)、二陣・ムンフビルグーン(3年)、中堅・藤村隆三郎(3年)、副将・西村和真(2年)、大将・加藤哀翔(3年)。それぞれ先輩の力士たちを相手に善戦したが、結果は1―4で伊勢ケ浜部屋チームに敗れた。

 5人の中で唯一白星を挙げて館内を大いに沸かせたのは、主将で昨年の全国高校総体団体準優勝メンバーの藤村隆三郎。アマチュア相撲未経験で入門5年目の三段目・真柏鵬(22)を相手に、下からハズで押し上げて見事に押し倒した。先鋒と二陣が敗れ、後がない0―2で回ってきた場面。「終わらせないように死ぬ気で行きました。国技館で大勢の前で相撲を取るのは初めてだったので楽しかった」と大舞台で実力を発揮した。

 大将を務めた加藤哀翔は、千葉・柏二中時代に交流のあった柏の“先輩”である大関・豊昇龍(25=立浪部屋、日体大柏高出身)から、出番前に「頑張れよ」と激励を受けた。取組では、今年2月まで一緒に稽古してきた2学年先輩の幕下・松井(19)と対戦して完敗。「胸を借りるつもりで立ち合い集中して行きました」。稽古では勝つこともあったというが「圧力がこの短期間で変わっていた」と、プロ入り後にさらにパワーアップした先輩の強さを体感した。

 二陣を務めたムンフビルグーンは、同じモンゴル出身の6年先輩にあたる聖白鵬(23)に善戦するも惜敗。「強かったです。初めての所作も緊張しました」。プロとアマチュアでは立ち合いのルールが違うが、今回はプロ仕様だったため立ち合いの呼吸を合わせるのに苦戦したという。身長1メートル90、体重150キロの大器は「将来いつかは大相撲に行きたい」と、先輩たちに続く角界入りを夢見た。

 相撲界大注目のプロアマ対抗戦を企画した間垣親方は「これからプロを目指す高校生にとって、大勢のお客さんの前で相撲を取るのは良い経験になったと思う」と話した。

 ▽伊勢ケ浜部屋幕下以下力士―鳥取城北高校相撲部対抗戦
○草野(草野直哉) 寄り倒し 小林梅太 
○聖白鵬(デミデジャムツ) 下手投げ ムンフビルグーン 
 真柏鵬(石井一真) 押し倒し 藤村隆三郎○
○天照鵬(向中野真豪) 寄り切り 西村和真 
○松井(松井奏凪人) 突き落とし 加藤哀翔
 

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