メジャー「最速」の球団はレッズ!防御率27位の投手陣でも武器の「快足」でナ・リーグ中地区首位キープ

2023年06月29日 13:26

野球

 レッズがボルティモアでのオリオールズ戦で28日(日本時間29日)に延長の末11-7で競り勝った。8回裏に3点差を追いつかれたが、延長10回、三塁打で勝ち越し、2点本塁打でダメ押し。これで43勝38敗。ナ・リーグ中地区首位の座を守っている。
 レッズは投手陣の防御率は5・02で全体27位とよく打たれる。得失点差では-20だ。にもかかわらず地区首位にいる原動力はスピードである。大リーグ公式サイトは今季レッズの選手のスプリントスピードの平均は28フィート/秒で30球団中トップだと報じている。

 2位はガーディアンズの27・9フィート/秒、3位はフィリーズの27・8フィート/秒だ。チームのホームラン数は82本で30球団中22位、それでも7位の402得点を挙げているのはスピードである。チーム盗塁数は92個で全体2位だが、それだけではない。走者一塁でシングルが出れば三塁まで進む、二塁打が出れば本塁に生還する、相手投手にプレッシャーをかけてボークを奪うなど、積極的なベースランニングで次の塁を奪う。大リーグ公式サイトによると、昨季のレッズはこういったプレーが全くできていなかったが、今季は逆にメジャー有数のスピードを生かすチームに変貌した。言うまでもないが、足が遅かった選手が1年で急に速くなることはない。昨季は11人が平均以下のスピードだったが、マイク・ムスタカス、コリン・モラン、ドノバン・ソラノら7人がチームを去った。そしてジョーイ・ボットは前半はケガでほとんど出ていなかった。

 一方でエリー・デラクルス、マシュー・マクレーンのような俊足の選手がマイナーから昇格。スチュアート・フェアチャイルドはウェイバーで獲得した。中でもデラクルスは今季メジャー最速の30・7フィート/秒をマーク。ロバート・ウィット、コービン・キャロル、トレー・ターナーらを上回り、現時点でメジャー最速ランナーと認知されている。

 選手を一気に入れ替えたおかげで、昨季平均年齢29・4歳(26番目)だったのが27・2歳(5番目)と一気に若返った。レッズの選手のスプリントスピードの平均は1年で+0・5フィート/秒も速くなっている。投手陣が頼りないため、このまま地区首位で居続けられるかどうかは定かではないが、結果的にしばしばこの日のオリオールズ戦のような得点の奪い合いになる。レッズファンは熱狂的に応援している。

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