体重104キロ激走　オリックス杉本がランニング弾で息切れ昇天!?「次は柵の向こうに打てるように」

2023年06月29日 05:00

野球

体重104キロ激走　オリックス杉本がランニング弾で息切れ昇天!?「次は柵の向こうに打てるように」 — ＜オ・ロ＞7回、ランニング3ランの杉本は昇天ポーズ（撮影・井垣　忠夫） Photo By スポニチ

【パ・リーグオリックス10ー0ロッテ（ 2023年6月28日京セラＤ）】こんなに息を切らしながら決めた“昇天ポーズ”は初めてだ。オリックス・杉本が「少年野球以来」という11号ランニング本塁打を含む3安打3打点の大暴れ。お立ち台で照れながら振り返った。

　「まさかランニング本塁打で昇天ポーズをすると思わなかった。1周回ってしんどかったので、次は柵の向こうに打てるように頑張ります」

　まさかの一発は2点優勢の7回無死一、三塁から。小島のチェンジアップを捉え「打った瞬間は入ったと思った」左翼への大飛球は失速してフェンス上部を直撃。大きく跳ね返った球が左中間を転々とする間に、杉本は104キロの巨体を揺らして三塁を回り、一気に本塁に滑り込んだ。

　「監督、コーチにいつも全力疾走と言われているので。抜かずに走っていて良かった」

　御礼の一発だった。この日、球宴ファン投票の最終結果が発表され、21年以来2年ぶり2度目、ファン投票では初の球宴出場が決まった。7回は同じくファン投票で球宴選出された森の右越え二塁打と頓宮の遊撃内野安打で、お膳立てされた打席。最高の結果で感謝を伝え「たくさん投票してもらったので少し自信がついた。投票してくれた人のためにも頑張ろうと思った」と胸を張った。

　チーム2年ぶりのランニング弾で火が付いた打線は、この回7連打で一気に6点を奪い試合を決めた。
　チームは3連勝で首位をキープ。貯金を最多12とし、両リーグ最速で40勝に到達した。今季最多タイ10得点の快勝に中嶋監督も「きょうはあんまり言うことない。選手に聞いてやってよ」と笑顔で会見を締めた。（中澤　智晴）

　○…杉本（オ）が7回に自身初となるランニング本塁打。杉本の今季体重は104キロ。過去に体重100キロ以上の打者のランニング本塁打は、99年7月4日の西武戦で100キロのオバンドー（日）がマークした例がある。