広島・森下が「決勝弾&勝利投手」 球団投手マエケン以来8年ぶり「いい勝ち方ができて良かった」

2023年06月29日 05:00

野球

広島・森下が「決勝弾&勝利投手」 球団投手マエケン以来8年ぶり「いい勝ち方ができて良かった」
<広・D>5回1死一、二塁、森下は左越えに3点本塁打を放つ(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島6ー2DeNA ( 2023年6月28日    マツダ )】 広島・森下暢仁投手(25)が28日のDeNA戦に先発し、7回8安打2失点で4勝目を挙げた。打っても同点の5回1死一、二塁でプロ1号3ラン。球団では背番号18の先輩に当たる15年の前田健太以来となる「決勝弾&勝利投手」となった。チームは今季4度目の対戦でDeNAに初のカード勝ち越し。連勝も4に伸ばして今季最多貯金5を蓄え、DeNAに2・5差、そして首位・阪神にも3ゲーム差に迫った。
 7回を投げ終えた広島・森下は、4年ぶりに復活したジェットバルーンがマツダスタジアムの夜空に舞う光景を初めて目にし、余韻に浸った。7回2失点で4勝目。「優勝争いするために大事な一戦だと思っていた。いい勝ち方ができて良かった」と、振り返った。

 「最初は何が起こったか分からなかった。結構、飛びましたね」

 右腕の最大の見せ場は、2―2で迎えた5回1死一、二塁の打席で訪れた。石田の初球カットボールを強振。左翼席最上部に飛びこむ決勝3ランだ。通算185打席目で記録したうれしいプロ初アーチが、決勝弾となった。

 「もうちょっと長いイニングを投げたかったが、7回までいけて良かった」。投げても7回8安打2失点。立ち上がりから幾度となく痛打を浴びながら、2、4回を最少失点で切り抜け粘った。自らのバットで生み出したリードにも力をえて、4勝目を勝ち取った。

 「マエケン」以来となる快挙となった。球団投手で決勝本塁打を放って勝利投手となったのは、15年の前田健太以来8年ぶり。投打に非凡なセンスを兼備する背番号18の系譜を受け継いでみせた。チームは今季4度目の対戦で初めてDeNA戦のカード勝ち越しをつかみ、その背中に2・5差に迫った。そして5日時点で最大9ゲーム離れていた首位・阪神にも、いつの間にやら3ゲーム差。今季最多貯金5を蓄え、さらなる上位をうかがう。

 ○…森下(広)が7回2失点で4勝目。2―2の5回にはプロ1号となる決勝3ランを放った。広島の投手で勝利&決勝弾は、15年10月2日の中日戦(マツダ)で前田健太が3回に先制2ラン、投げては7回1失点で2―1で勝利して以来8年ぶり。

 ▽森下の明大時代の打撃成績 1年春から東京六大学リーグに出場し本塁打はなかったものの43試合で102打数29安打、打率.284、13打点をマークした。4年秋には5番に座り、法大2回戦(19年10月6日)では1点を追う7回2死一塁から代打出場したこともある。同シーズンは8試合で25打数9安打、打率.360だった。投手としては通算42試合に登板し15勝12敗、防御率2.42をマークするなど、二刀流級の活躍だった。

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