成長見せつけた阪神・前川 中日・高橋宏も認めた「マジでいいバッター。えぐい。凄い」2試合連続マルチ

2023年06月29日 05:15

野球

成長見せつけた阪神・前川 中日・高橋宏も認めた「マジでいいバッター。えぐい。凄い」2試合連続マルチ
<神・中>6回1死一、二塁、前川は中前打を放つ(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2ー4中日 ( 2023年6月28日    甲子園 )】 延長10回2死走者無しから平凡な遊飛。最後の打者となった阪神・前川の悔しそうな顔が、頼もしかった。3番を任されている責任感が、20歳のプロ2年生にはすでにあった。
 「チームが負けた。2安打したのは良かったですが、勝たないと意味がないと思うので、あした頑張ります」

 先輩たちが中日の高橋宏に苦戦する中、孤軍奮闘の2安打。初回2死から外角低めの154キロ真っすぐをゴロで二遊間を破った。

 4回先頭では左飛に倒れたが左翼・大島を後退させるほどの痛烈なライナー。6回1死一、二塁では152キロの高め真っすぐを中前へはじき返した。

 智弁学園2年夏の20年、コロナ下での甲子園交流試合で高橋宏と対戦。中京大中京の1学年上の大エースから3打数1安打だったが、一度もフルスイングできずに力不足を痛感した。あれから3年、力負けせずに打ち返した複数の安打は自身の成長を実感できるものだった。

 「高校の時から凄かったので、プロで1軍で対戦できたのはうれしかった」

 登板後の高橋宏からも認められた。「マジでいいバッター。えぐい。凄いバッターやった」。

 18日のソフトバンク戦から先発出場した試合は4戦連続で安打を記録した。2戦連続のマルチ安打で打率も・314まで上昇。3番として先発出場した全6試合で安打を記録し、同打順での打率は・480(25打数12安打)を誇る。ここまでは相手先発が右投手の時だけに「3番・右翼」で出場していた。29日の相手先発は左腕の松葉ながら先発出場が濃厚。いま阪神の打線の中で、もっとも注目される一人だ。 

おすすめテーマ

2023年06月29日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム